2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本校は、ユネスコスクールになる以前、昭和42年より、国際理解教育を行ってきました。その後52年間、新宿区初のユネスコスクールとして、様々な活動を行っています。現在は、「持続可能なまちづくり」をテーマに学校と地域が連携した活動を行い、「まちづくり・学校づくり・自分づくり」をキーワードに、地域や環境等といった課題について学習したり、地域にある土地で野菜や植物を育てたりする活動を行っています。このような活動を通し、「子どもたちが地域とのつながりを通して、様々なことを自分ごととしてとらえ、先を見通し取り組める創造力を養う」ことをねらいとしています。

主に以下の3つの取組を行っています。

一つ目は、地域との「まちづくり」。「一人ひとりが自分ができることを身近なことから始める」ことを大切に、まずは自分の住んでいるまちの一員として、まちづくりに貢献しようとする気持ちが高まる取組を行っています。例えば、地域で行われている清掃活動や花壇の水やりなどのボランティア。また、町内で行われる文化祭に実行委員として参加し、一から企画を考え展示を行い、町内の芸術活動に関わることなど様々な形のボランティア活動を地域と協働して行っています。ボランティアに参加すると日本ユネスコ協会の「ESDパスポート」のボランがたまり、子ども達の意欲付けにもなっています。

二つ目は、ユネスコ委員会を中心に、子ども達が主体的になり取り組んでいる「学校づくり」。ボランティアのお知らせやユネスコスクールについて全校に知らせたり募金活動を行ったりなど、学校としての取組を子ども達自身で考え、啓発する活動等を行っています。

三つ目は、学習を通して行う「自分づくり」。総合的な学習の時間や生活科の学習を中心に地域の歴史や文化について学んだり、地域の方との交流から学びを深めたり、様々な視点から学習したりしています。学習を通して、自己の生き方を考え、自分づくりを行っています。

来年度の活動計画

今後もユネスコスクールとして、活動を行っていくうえで、学校と地域が双方向の取組を質的に高めるとともに、継続して行っていくことが課題です。「持続可能なまちづくり」の一員として、子ども達が活動していくうえで、環境や場づくりも重要です。今後も学校と地域が子ども達と共につながり合いながら、組織的に取り組んでいきたいと考えています。「自分づくり」から「まちづくり」へ、6年間の小学校生活を通して、子ども達が自分たちの住むまちに愛着をもち、将来大人になっても社会の一員として地域はもちろん、国や世界に貢献していきたいという思いをもつ児童に育ってほしいと思います。