2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 世界遺産・地域の文化財等

当校は「ふるさとを愛し、語れる子の育成~読む力・表現力の育成を中心として~」をテーマとして、研究・実践を進めている。そして、本校が長年にわたり取り組んできた「町学習」が、ESDの理念と合致していることから、平成24年度より、ユネスコスクールに申請し、教育活動を続けてきた。教育の不易は「ふるさとを愛する子ども」そして「人・もの・こととの関わりの中で自らを成長させる子ども」の育成であると考える。私たちは、子どもが過ごす小学校生活の6年間をかけて、地域を学び、地域で学び、地域に愛着をもてる子どもを育てたいと願う。
 具体的には、①地域文化②環境③防災を柱に学習を行った。
①  地域文化に関わる町学習(5年生)
子どもが、地域文化の象徴である西尾城下の祭りの伝統にふれ、学び、そして、次世代へ継ぐ気持ちが育むことを目標に、祇園祭を対象に実践を行う。子どもは、これまで祭りを引き継いできた先達の思いを目の当たりにし、お客の立場から支える立場へと視点を広げる。
② 環境に関わる町学習(4年生)
子どもが、ふるさとの川の環境保全に努め、校内にあるビオトープで自然を愛する気持ちを育むことを目標に、校内のビオトープや地域の川を対象に実践を行う。子どもは、地域の自然の中に、大量の外来種がいること、大量のゴミがあることに気づき、命のつながりや、かけがえのない環境について熟考する。その考えたことを「水と共に生きる命写真展」として、地域の図書館のギャラリーでの展示、発表を行い、地域に自分たちの思いを発信する。
③ 防災に関わる町学習(6年生)
避難訓練の経験から、西尾市の防災をテーマに学習をスタートした。自分の家、生活している学校、そして地域へと視野を広げ、「避難所生活」「避難時の食事」「防災グッズ」について追究を深めた。また、保護者や地域の方に学んだことを発表し、自分たちの手で自分たちの地区を守ろうという思いや、次代を担う自覚を芽生えさせる活動を行った。

来年度の活動計画

令和2年度も、これまでの「地域文化」「環境」「防災」に関する実践を引き継ぎ、よりよくするべく、学習指導要領の改訂と合わせながらカリキュラムのマネジメントを図る。可能であれば、愛知県ユネスコクール交流会、公民館や図書館などとの連携事業も継続していただくことで、大きな舞台を踏ませたい。