2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 食育

当園は、「笑顔いっぱい二名っ子」を目指す幼稚園像とし、地域の教育力を活かし人との出会いを通して、地域の良さを知り、地域で学んだことを誇れる幼児の育成を進めてきました。EDSを「地域の中で生き生きと生活する幼児」と捉え、EDS の実践を通して、「心豊かでたくましく生きる幼児」の育成を教育目標としています。

具体的には、①SDGSにかかわる活動、②食育にかかわる活動を行いました。

①SDGSにかかわる活動  〈エコ出前授業を通して〉

SDGSの取組として、子ども達に何ができるかを考えた時、子ども達の身近にあるゴミの分別や、捨てるとゴミ・集めると環境に優しくなり人のためにもなるペットボトルキャップの回収運動が良いのではないかということになりました。                                      そこで、「エコ出前授業」として、ゴミに関することは日頃自園のゴミ収集に来てくださっている武田環境さんに、ペットボトキャップについては平城京ロータリークラブさんに来ていただきお話をしていただきました。ご家庭でもエコについて話をしたり、ご家庭でもできることを取組んだりしてもらえるよう、保育参観とし保護者の方にも参加していただきました。

○ゴミに関すること

ゴミの分別やゴミ収集車の仕組みなどについてお話していただきました。ゴミの分別では、「燃える・燃えない」だけではなく奈良市には6つの分類があることを知り、絵カードを使って分別体験をしました。また、ゴミ収集車への投入体験や、車後部の開閉・荷台が傾斜する様子も見せてもらい、分別の大切さやゴミ収集車についてたくさんの学びや発見がありました。

○ペットボトルキャップの回収運動に関すること

ペットボトルキャップを“捨てずに集めること”で、環境に優しくなることや、ポリオワクチン購入の費用になり海外の子ども達の命を救うことができることなどをわかりやすくお話していただき、継続することの大事さを知ることが出来ました。

「エコ出前授業」を通して、大切な命・大切な資源を守るために、大人だけでなく、子ども達一人一人も自分が出来る事に意識を持つきっかけとなりました。

出前授業出前授業出前授業

 

 

 

 

 

 

出前授業

 

 

 

 

 

 

 

②食育にかかわる活動  〈栽培活動を通して〉

1年を通して季節の野菜を育てており、地域の方に野菜の植え方や肥料の与え方など世話の仕方を教えていただきました。野菜を育てるということは、毎日の水やりや草引き、野菜が育つ栄養となる肥料をあげるなどの世話が必要ということ、また、世話をしないと枯れてしまうことや、太陽の光を浴びると生長することなど命の大切さも学びました。収穫した野菜は園内での調理は難しく、各家庭に持ち帰ってもらいましたが、自分たちで育てた「特別な食べ物」ということもあり、食べ物を大切にする姿や野菜の好き嫌いが少なくなったという成果がありました。

 

来年度の活動計画

令和4年度の取組を継続して行い、「心豊かでたくましく生きる幼児」の育成を教育目標とし、生き生きと生活できる幼児の育成に努めていく。

また、地域の方の教育力を活かして「世界遺産・地域の文化財等にかかわる活動」「環境にかかわる活動」「食育にかかわる活動」を中心に取組み、自分たちの地域のすばらしさを感じ、地域を愛する気持ちを育てていきたい。