2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 人権

本園は「笑顔いっぱい二名っ子」を目指す幼児像とし、地域の教育力を活かし様々な人との出会いを通してコミュニケーション能力の育成に努め、地域の良さを知り、自分たちの地域を誇れる幼児の育成を進めてきた。
ESDを「地域の中で生き生きと生活する幼児」と捉え、ESDの実践を通して「心豊かでたくましく生きる幼児」の育成を目標とした。

① 人権に係わる活動

〈ミュジック・ケアを楽しもう〉

音楽を通して心を開放し、多くの人と触れ合うことができるミュジック・ケアを、ゲストティーチャーを迎えて園児・保護者・地域の方が参加し行った。心地よい音楽を聴きながら参加者が体を動かしたり、楽器を演奏したりすることで、一体感を味わい安心できる関係性を築くことができた。中には、参加できない園児の姿が見られたが「したくない気持ちを尊重する」という考えから、様々な参加の仕方があって良いということを知ることができた。最後には、園児が笑顔になり保護者に「全部楽しかった」と生き生きと話す姿が見られ、親も子も地域の方も心を開放し楽しく取り組むことができた。

〈花いっぱい運動に参加して〉

地域の方と共に園内を花いっぱいにすることで、心が和み相手のことを思い、いたわりの心が育まれることを願って活動を行った。園児たちは、地域の方と「きれいな花だね」「上手に植えることができたね」など言葉を交わすことで地域の方に親しみを感じ、触れ合う機会となった。植え終わった花壇やプランターを観て「幼稚園が明るくなったね」など満足そうな園児たちの声が聞かれた。
② 世界遺産や地域遺産等に係わる活動

〈世界遺産学習に参加して〉

奈良のすばらしさや、自分たちの町を誇りに感じる子どもたちを育てることを目的に、東大寺大仏殿・二月堂へ地域の方と一緒に遠足に行った。世界遺産を直接目にすることで感動も大きかった。また、地域の方が優しく世界遺産について話を聞かせて下さったことが、より子どもたちの世界遺産に対する興味を深めるきっかけとなった。

 

来年度の活動計画

令和元年度の取組を継続して行い「心豊かでたくましく生きる幼児」の育成を教育目標として、生き生きと生活できる幼児の育成にこれからも努めていく。「自分が大好き」「人が大好き」「地域が大好き」と感じられるように、地域の教育力を活かし多くの人とかかわりながら様々な体験活動を保育の中に計画的に取り入れていく。特に、人権に関する活動を通して自分を大切にし、相手を思いやる心を育み、世界遺産学習に関する活動では、自分たちの地域の素晴らしさを感じ、地域を愛する気持ちを育てていきたい。