2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 福祉

学習の時間を中心に行っている。ねらいを①課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究的な学習の良さを理解する,②実社会や実生活の中から問いを見出し,自分で課題を立て,情報を集め,整理・分析してまとめ,表現することができる,③主体的・協働的に取り組むとともに,互いの良さを生かしながら積極的に社会に参画しようとする態度を養うとしている。

総合的な学習の時間を中心にESD/ユネスコスクールの実践として,全体テーマを「生き方を考える学習」とし,発達段階に応じた各学年におけるテーマを決め,系統的な学習に取り組んだ。

1学年では,学年のテーマを「私たちの社会にはどんな良さや課題があるだろうか」とし,魚市場の見学などの地域研修を行った。また,地域の方や観光協会の方を講師に招き,講話をしていただきながら,地域の良さや課題について考えた。講話から気仙沼市の観光や海について関心を持った生徒が多く,観光と人口減少,水産物の水揚げ量や海洋プラスチックの問題などについて調べ,自分事と捉えながら課題解決を図った。

2学年では,学年テーマを「社会の中でどんな生き方や仕事をした人たちがいるのだろうか」とし,職業にスポットを当て,ライフプラン教室や職業講話,職場体験学習を行い,自分の将来や未来について考えた。ライフプランナーを講師に招き行ったライフプラン教室は,大人になった自分を想像しながらライフプランについて考えた。自分のライフプランを意識した職業を選択し,職場体験学習につなげ,学んだことを踏まえながら,志を高く持つことができた。

3学年では,学年テーマを「私たちは地域社会の中でどう生きればいいのだろうか」とし,リアス・アーク美術館や東日本大震災遺構・伝承館の見学などの地域研修を行った。美術館に展示してある震災遺構の展示物の見学や伝承館での体験から防災に関する知識を高めることができた。また,修学旅行で関東圏を訪れた際に,地元地域と他の地域の防災に関する意識の違いを体感し,改めて地元地域の防災意識の高さを感じることができた。

来年度の活動計画

今年度同様,地域をベースとして,他者や地域社会,自然との関わりの中から課題を設定して,主体的に調査活動や体験活動,話合い活動を行っていく。しかしながら,総合的な学習の時間内の実践にとどまらず,各教科との関連を図ったり,地域研修やフィールドワークを積極的に実施したりするなど教育課程全体の中でのESDの位置付けを見直し,ユネスコスクールとしての活動を意識づけながら,教職員全体で関わる体制を整えていきたい。