2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

当校は、「磨け個性、社会のために 考える力を育み、地域を支える人づくり」を活動テーマとして、ESDを「持続発展可能な地域づくりのための人材育成」と捉えESDの実践・SDGsによる実践目標の明確化を通して、持続可能な開発に関する価値観、体系的な思考力、データや情報の分析能力コミュニケーション能力、リーダーシップ向上力の育成を目標とした。

 具体的には、郷土の礎となった別子銅山を教育資源として活用し、世界遺産や地域の文化財等に関する教育、環境教育、国際理解教育、まちづくりに関する教育を柱に、①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動、②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動、③グローカル教育に係る活動、④子ども食堂に係る活動を行った。
①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動
 小中学校のふるさと学習における出前授業を小学校2校、中学校のべ7校行った。
 また、一般市民を対象とした生涯学習講座などの講師役を高校生が務めた。
 地域共創系列が完成年度の2年目を迎え、地域と協働した高校生による企画・運営するまちづくり観光ツアーを実践した。
②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動
 春と秋の2回に渡り、新居浜市の登山愛好家「憧山会」と連携してツガザクラの保護活動に取組んだ。在校生のみならず、卒業生も参加するなど、広がりが見られた。
 3月に行政主催のシンポジウムが予定されていたが、新型コロナウィルス感染防止のために無期限延期となった。
③グローカル教育に係る活動
 新居浜市国際交流協会と連携して、事務局長を講師に招き「共生の地域づくりを目指して」と題して講演を行た。また、地域在住の外国人とグローバルパーティーを開催し、別子銅山の近代化産業遺産の魅力をガイドブックや模型、ジオラマなどを利用してその魅力を伝えた。
④子ども食堂に係る活動
 3年次生の課題研究のテーマの一つとしても実践研究し、市民文化センターでの学習成果発表会でプレゼンテーションやポスターセッションを行った。本校からのボランティア参加さ生徒は4月~1月の10回で136名に登った。(昨年79名)
 また、第71回全国人権・同和教育研究大会(三重大会)において、愛媛県・新居浜市を代表して事例報告を行った。

来年度の活動計画

①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動
 小中さらには高校との連携を広げながら活動を深化させる。
②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動
 保護活動の関係人口を増やすための活動を促進する。
③グローカル教育に係る活動
 行政との連携を深め、市内在住外国人へのPRを図るイベントを実践する。
④子ども食堂に係る活動
 活動内容の充実と高校生がより関わりを深められる工夫を重ねる。

 以上のことを踏まえ、地域課題を発見し、さらに解決するためのカリキュラムの創造に努めて、魅力ある学校・地域づ