2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等

本校では、地域住民の人と学校行事や学年行事を中心に、様々な交流を行っている。特に鳴海絞の歴史と技法を学ぶ活動や地域の歴史を学ぶ活動については、毎年力を入れて取り組んできた。そこで、地域の文化・産業・歴史等に関する教育と地域の人との交流をより関わらせ、鳴海絞と地域の歴史を「地域遺産学習」、地域の環境美化を「環境学習」として、鳴海の伝統を大切に!-地域の人との交流を生かした学校行事-」をテーマとし、学習活動計画を再構築することで、持続可能な発展のための教育(ESD)を推進していくことにした。

地域の人との交流を生かして「地域遺産学習」と「環境学習」を実施し、地域の人との触れ合いや、地域の伝統を大切にしようとする心を育むことを目的とする。

① 地域遺産学習に関わる活動

児童が学区の鳴海絞り店に出かけ、運動会で着用する陣羽織の絞りと染めを行った。自分たちの陣羽織に、思い思いのデザインで絞りを行い、染め上げることができた。毎年運動会では、地域から踊りチームを招き、地域の特色を生かしたダンスを見たり、自分たちで染めた陣羽織を着て、保護者、地域の方と一緒に踊ったりして交流を深めている。今年度は、運動会が雨で延期になったため、地域のダンスチームの演舞は見ることができなかったが、保護者、地域の方と一緒に踊り、交流を深めることはできた。

地域の調査では、2年生の生活科での活動において、旧東海道沿いの商店を中心として聞き取りや見学を行った。地域の商店で聞き取り活動や、その商店ならではの体験活動を行うことができた。また、地域の歴史的遺産の調査を通して、自分たちが暮らしている地域の歴史や伝統に触れることができた。また、特別支援学級での地域の方との交流会でも自分たちを取り巻く地域の方と触れ合い、地域の一員としての気持ちを新たにすることができた。

② 環境学習に関わる学習

名古屋市の「環境デーなごやトライ&アクション」の一環として、鳴海小クリーンキャンペーンを学区の方、保護者、子どもたち、教職員で協力をして、鳴海小学校の敷地内や通学路を中心とした学区の清掃を行った。学区内の通学路や公園の清掃に取り組んだ児童は、保護者や地域の人と一緒にごみや落ち葉拾いや草取りに取り組んだ。児童の力だけではきれいにできない部分を、保護者や地域の人の力を借りてきれいにすることができた。

来年度の活動計画

地域の高齢化により、鳴海の伝統を受け継ぐ人材が減ってきている。しかし、若い年齢層の方が、これまでの伝統を受け継いだり、新たな伝統を作り出そうとしたりているので、これまでの伝統だけでなく、新たな伝統を自分たちで引き継いでいけるような実践が必要であると考える。