2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 健康

【コキア栽培を通した附属中学校 環境委員会の生徒との交流】

活動の概要

コキアという共通の植物の栽培を通して附属中学校の生徒と交流する。育てたコキアを中学生が箒にして園児にプレゼントする。

(5月中旬)

〇コキアとの出会い

担任より「コキアって知っているかな?」という問いかけをもとに想像を膨らませる。

〇附属中学校から届いたコキアの種

附属中学校から種とビデオメッセージが届く。

〇土づくりをしよう

夏野菜を植えた時の経験を生かして土をつくる。

〇種を撒こう

中学生がビデオの中でしていたように、ポットに種を撒き、水やりをする。

(6月)

〇コキアの芽が出た

ポットに小さな芽が出ていることに気づき、クラスのみんなで喜ぶ。

〇中学生に絵本を書いて知らせよう

芽が出たことを中学生に知らせるために、自分たちで絵本を作りはじめる。

〇定植をしよう

ポットで育っているコキアが大きくなり始めていることを受けて保育室前の畑に定植する。

(8月)

〇夏休みのコキアの様子は・・・?

担任が畑に水だまりを作る。休み中の園のコキアの様子に加えて、県内にある馬見丘陵公園のコキアを見に行き、その様子を動画配信する。

(9月)

〇コキアとの再会

1ヶ月半ぶりにコキアを見て、大きく育ったことを喜ぶ。

(10月)

〇色づきはじめるコキア

だんだんとコキアの真ん中あたりから赤く色づき始めたことに気づき始める。

(11月)

○枯れたコキアはどうなるのかな?

コキアの種取りをグループに分かれて行う。

 

子どもの変化と育ち「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」

・子どもたちが積極的に土づくりや水やりなどに取り組んだことで、コキアそのものへの興味が湧き、家庭においても関心を示し、さらには植物に対しての興味や愛情を持つ姿につながった。

・今回の交流を通して、園児たちは、コキアをそれぞれの学校園で育てたことで、自分たちの育てているコキアの成長を発見するたびに、中学校のコキアに思いを馳せて、気にかけたりして、その成長を共有したいという気持ちが生まれていった様子が伺えた。「他者を意識し、思いを寄せる力」「他者と気持ちを共有しようとする力」「植物に対して愛情と責任をもって関わろうとする力」が育ったと思われる。

【その他の活動】

・アサガオの栽培

・東大寺大仏殿への園外保育

・鹿苑への園外保育(ドングリの寄付)

来年度の活動計画

○開発したカリキュラムを元に保育をし、子どもの姿や育ちが期待できる資質能力の見直しを行い、評価方法を検討する。(カリキュラムマネジメント)

○園内行事等を記載したESDカレンダーを作成し、開発したカリキュラムとのつながりを探る。

○満3歳児・預かり保育のカリキュラムの開発に取り掛かる。

○ESD・SDGsに沿った教育目標を視点に、園内研修や公開保育研究会等を行い全国に発信する。