2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「確かなつながりの中で、自ら学び続ける心豊かな生徒の育成」を目標に、生徒一人一人の主体的な活動を通して、達成感と自己有用感を高める学習を行った。
コロナ禍の影響により、活動の制限や縮小を余儀なくされたが、生徒は今できることに積極的で前向きに取り組む姿が見られた。

①世界遺産学習に係わる活動
1年生では、「奈良探訪ウォークラリー」として、自分たちの学習テーマを探究しながら、仲間と協力し行動することができた。ポイントでの俳句ミッションでは、奈良の歴史や文化に触れ、改めて奈良の良さを再発見する機会となった。
2年生では、「タブレットで、京都の町を撮影する」をテーマに、グループ学習を行った。事前学習でプロの写真家による講習会を実施し、目的を明確にしたことにより活動の幅が広がり、京都の魅力に触れることができた学習となった。
3年生は、沖縄の歴史・文化に触れる修学旅行を予定していたが実施することができなかった。

②防災教育に係わる活動
本校区ではこれまで地域教育協議会と連携し、防災について取り組みを進めてきた。今年度は「防災フェス2019」として、本校を会場として開催した。初めて実施した「避難所開設訓練」では中学生がボランティアスタッフの一員として、受付担当や各ブースでの支援・補助として加わることで、生徒が助けを受ける側から、助ける側へと成長する姿が見られた。

来年度の活動計画

令和4年4月に施設一体型の小中学校が新しく開校する。それに向け、小学校校舎の建設が始まり、令和3年9月完成、その後、中学校校舎のリノベーションが令和3年度末まで行われる。
現在、学校・家庭・地域で構成する開校準備委員会を設置し、新小中学校のグランドデザインについて協議を重ねている。また、統合する2小1中の教員からなる実務者会議では、小中の学びをどう作るのか、学びをどのようにつなぐのか、新小中学校の9年間を踏まえたカリキュラム作りを進める。

①9年間を見通したキャリア教育では、中学卒業後の自らの姿を思い描き、実現に向けた課題設定と主体的な活動に取りくむ。中学1年次は、世界遺産をとおして深く奈良について学ぶ。2年次は、グループ学習を通して探究的学習。3年次は、テーマに沿って自ら企画・立案する活動に取り組む。

②小中の連続した学びでは、中学校行事への小学生の参加、中学校を会場にした英語検定の実施、中学校での授業や部活動体験、児童・生徒会交流など、小中一貫教育に向けたつながりある活動に取り組む。

③地域と連携では、これまで取り組んできた「キッズ消防士・ジュニア救命士の養成講習」「防災フェス」など、継続した活動に取り組む。