2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等

 本校は、「友愛・自主・健康」を柱に、身近な地域学習と防災教育を通して「確かなつながりの中で、自ら学び続ける心豊かな生徒の育成」を目標とした。
具体的な取り組みとして、奈良で学んだことを誇らしげに語れる生徒を育てるために世界遺産学習と、地域とともに取り組む防災教育に関わる学習を行った。

①世界遺産学習に係わる活動
 1年生では、「2020にむけて奈良に観光客を呼ぼう」をテーマに、奈良市内のフィールドワークを実施した。身近な歴史や文化に触れ、奈良の良さを再発見することができた。事後の学習として、タブレットを活用しグループ単位による学習発表会を行った。
 2年生では、京都市内の世界遺産についてグループ学習を行った。目的地では観光客や外国人へのインタビューを通した、コミュニケーション力を高める学習を行った。また、探究的職場体験学習では、体験先への課題設定を持ち3日間の体験を実施した。事後の学習では、ポスターセッションによる学習発表会を行った。
 3年生では、沖縄修学旅行において沖縄の歴史文化に触れ、民泊を通して沖縄の方々との交流を深めた。

②防災教育に係わる活動
 中学校区として、小学校でのキッズ消防士の取り組みを踏まえ、中学校では全学年を対象に、ジュニア救命士育成講習を実施した。また、「防災フェス2019」として、地域と連携し、防災・避難所開設訓練を実施し、生徒が地域と共に防災に関わる実践を学ぶ取り組みを行い、生徒がスタッフの一員として、参画する体制を作った。

来年度の活動計画

 令和3年度からの施設一体型の小中一貫校に向け、9年間を見通したカリキュラムの構築を図り、小中連携した「学びでつくる・学びでつなぐ」活動に取り組む。

 ①世界遺産学習では、キャリア教育を視点とした3年間を見通した取り組みを行う。1年生では、奈良市内の学習活動。2年生では、京都市内の学習活動と探求型職場体験学習。3年生では沖縄の平和学習を行い、奈良に生まれ、奈良の歴史や文化をグローバルに発信できる生徒を育てる。

 ②防災・救急救命士学習では、「助けられる側から、助ける側へ」として、キッズ消防士・ジュニア救命士の養成講習を中学校区で取り組み、地域を担う人材を育てる。さらに、地域と連携し、防災フェスの取り組みに生徒がスタッフとして主体的に取り組み、防災意識の向上を目指す。