2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 健康, 食育

本校では、今年度よりZoomを利用した「スピークアウト」という海外との交流を行っている。「スピークアウト・パーソナル」では、前半に日本人英語講師による一斉授業を行い、後半ではその学習内容をいかし、外国人講師との1対1の個別レッスンを行っている。マンツーマンなので児童の様子に合わせたレッスンができることが最大の特徴で、初めは抵抗を感じていた児童も回数を重ねるにつ入れて「楽しい」と思えるようになってきた。「スピークアウト・ジュニア」では、マレーシアのスリアリアとレアルの2校と交流を図っている。交互にプレゼンをし、最後に質疑応答の時間をとっている。お互いに伝統的な文化を中心にプレゼンを行っている。

ここで今年度の低学年と高学年の「スピークアウト・ジュニア」の実践について報告する。

①低学年における実践

低学年では、まだ英語での交流は難しいので、「英語を聞き、異文化に触れる」ということをテーマに交流を行った。マレーシアの建物や食べ物などについてのプレゼンでは児童もこれまで知らなかった外国の文化に触れることができ、良い機会となった。初めは、英語でのプレゼンを聞くことがなかなか難しかったが、次第に慣れ、「次は○○を発表したい!」と積極的な姿勢を見せるようになった。こちらからは、切り絵や紙飛行機など、聞くだけではない参加型のプレゼンを行い、日本の文化を発信した。

②高学年における実践

高学年では「英語を聞き、英語を話す」ということをテーマに交流を行った。初めは緊張からか、英語で会話することになかなか積極的になれなかったが、少しずつ話すことに慣れてきて、英語で話すことができるようになってきた。質問に対して、自分が知っている単語を一生懸命に探して答えていうるうちに、自然と英語に慣れてくるようだ。中には積極的に英語でコミュニケーションを取る児童も見られた。高学年でも、お互いの文化を中心に交流を行った。伝統行事について知ったり、マレーシアの伝統的な踊りを一緒に踊ったりして日本では知ることができない外国の文化に触れることができた。こちらからは、低学年と同じように折り紙やあやとり、日本語講座など一緒に体験できることを心掛けたプレゼンを行った。また、高学年では、3~5人の小グループを作って交流も図った。自己紹介をしたり、英語でヒントを出してクイズをしたりして交流をした。自分の話した英語が通じたことに児童は大きな喜びを感じていた。

来年度の活動計画

今年度は、初めての試みだったので手探りで進めていったが、交流を重ねるうちにどうすればよいのかが少しずつ見えてきた。児童が自然に英語でコミュニケーションがとれるようになるまでには、まだまだ時間がかかると思われる。まずは「スピークアウト」が児童にとって楽しみな時間になるようにサポートしていかなければならない。低・中・高学年での今年度の取り組みを終えた時に総括をし、来年度の方向性を決めなければならない。