2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

当校は、「安全・安心な居場所のある学校づくり」を活動テーマとして、ESDを「未来へつなぐ学びの実現」と捉え、ESDの実践を通して「未来に向かってたくましく生き抜く力の育成」を目ざしている。

具体的には、防災、人権、地域連携を柱に、①安全・安心な町づくりや学校づくりに関わる活動、②「いのちの月間」を中心とした命に関わる学習、③地域とのつながりを深める活動について実践した。

① 安全・安心な町づくり、学校づくりを目ざした防災学習

第1回避難訓練(4月)は、火災の想定で、避難経路の確認をした。避難後、各通学団に分かれ、教師も一緒に下校しながら通学路の安全点検も行った。第2回訓練(9月)では、地震による津波発生を想定し、生徒は校舎3階、4階の避難教室への避難方法の確認、職員は各自の役割の確認を行った。また、第3回の避難訓練(10月)では、大地震から大津波が押し寄せ、校舎も危険であることを想定し、学区内の保育園と小学校と合同で、高台にある地域の保健施設への避難訓練を実施した。中学生が、災害時にどのような役割を果たすことができるのかを、生徒が主体的に考える場としている。

3年の総合的な学習では、防災学習を行っている。生徒一人一人がテーマを設定し、防災に関する調べ学習を行い、レポートをまとめ、意見交流を行った。さまざまな視点からの発表を互いに聴き合い、防災の意識を高める取り組みとなっている。

②「いのちの月間」を中心とした命の学習(人権学習)

6月を「いのちの月間」として、朝の会や学級学活、道徳などのさまざまな場面で「いのち」をテーマとした学習の場を設定し、実践している。

「豊橋・学校いのちの日」に関わる全校集会「いのちの日の集会」では、講師に杉浦貴之氏をお招きし、講演会を行った。生徒は生きることをテーマにしたオリジナルソングや闘病生活の様子、ホノルルマラソンの体験談などを聴くことを通して、人間の無限の可能性を感じことができた。

③地域とのつながりを深める学校行事

9月、地域とのつながりを深める学校行事である「南陽フェスティバル」を行った。保育園児、小学生、保護者、地域のお年寄りなどさまざまな方が来校するため、どうしたら多くの方が楽しめるかを生徒自身が考え、ステージでのパフォーマンスや学級企画を企画運営した。PTA保護者による「南陽フェスティバル盛り上げ隊」は、食べ物販売を行い、行事を大いに盛り上げた。学校の活動や生徒の様子を発信する場であるとともに、地域との関わりを深める場として大いに役立った。

生徒会執行部が企画運営を行う校区内清掃ボランティア活動「さ~くりん」

を、6月16日と10月27日の日曜日に実施した。生徒会執行部の呼びかけ

に応じて,100名以上の生徒が自主的に参加した。また、保護者への案内文

書や校区への回覧などを通して、地域の方に広く発信したことで、20名以上

の地域の方が参加してくれた。職員もボランティアとして参加し、生徒や地域

の方と共に活動した。地域の方と一緒に活動をすることで、中学生が地域の一

員としての自覚を高め、地域の方とつながりを築くきっかけとなるすばらしい

機会となっている。第3回を3月に実施する予定である。

来年度の活動計画

 平成31年度と同様に、次の三つを柱にした。

①安全・安心な町づくり、学校づくりを目ざした防災学習

②「いのちの月間」を中心とした命の学習(人権学習)

 ・年間を通した、自己肯定感・有用感を高める取り組み

 ・人権に関わる」講演会を実施(人権週間、豊橋学校いのちの日)

③地域とのつながりを深める学校行事(南陽フェスティバル、さ~くりん)

 ・生徒会活動である校区内清掃ボタンティア活動「さ~くりん」の充実