2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境

本校では,社会のさまざまな問題を自分の問題としてとらえ,よりよく解決していこうとする生徒の育成を目ざし,ESDの視点によるカリキュラムづくり・授業づくりを行っている。2018年度より始まった地域貢献ボランティア活動に加え,今年度は梅田川を柱とした3年間の総合的な学習の時間の年間指導計画を作り,実践した。

1「梅田川を単元の柱とした3年間の総合的な学習の時間」に係わる活動
校歌の最初に登場し,南稜中校区の誇りでもある「梅田川」を柱に据えた単元を構想し,全学年で実践した。1年生は「梅田川にふれる-故郷の自然を再発見-」とし,豊かな生態系に気づくととともに,水質汚染・海洋ゴミ問題について考えた。2年生では,「梅田川とともに生きる-わたしたちにできること-」とし,梅田川の河川氾濫とそれに伴う避難所運営などの防災学習と梅田川の上流・下流の違いについて学習した。3年生では,「梅田川を未来へつなぐ-持続可能な社会の実現にむけて-」とし,これまでの学びをもとに視野を世界へと広げ,SDGs達成のために自分たちにできることを考えた。
近隣の小学校と合同調査に出かけたり,お互いに学んだことを発表しあったりすることで,梅田川の生態系を守っていくために互いに協力していこうという気持ちが芽生えた。また,個人の追究を深めるために,地域の方や自然史博物館の学芸員,愛知県河川課職員など,多くの方の協力を得ることで,梅田川を中心としたネットワークを構築することができた。

2「地域貢献ボランティア」に係わる活動
地域からの要望に中学生が応える地域貢献ボランティアも今年で3年目を迎えた。今年度はコロナウイルス感染拡大防止のため,残念ながら地域からの要望は1件のみだった。しかし,生徒会執行部が校内の草取りボランティアを募集し,休日にもかかわらず110名の生徒が参加した。地域からの要望に応えるだけでなく,学校をよりよくするために自分たちから動き出すことができたことに,生徒たちの大きな成長を感じた。

来年度の活動計画

総合的な学習の時間を通して学んだことを発表し,持続可能な社会づくりについて小学生や地域の方々を交えて話し合う「梅田川サミット」を12月に実施する。新しい生活様式に対応するため,オンライン形式での開催を予定している。また,今年度実施できなかった南稜美活動&梅田川フォーラム(地域環境美化活動)は年3回の実施を予定している。そのうちの1回は,地域の小学生や保護者の方にも参加を募り,地域の川を地域の人で守っていくという意識を高めていきたい。