2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等
本校は、「日本の伝統文化を次世代に伝えること」を学校理念として、ESDを伝統文化と異文化理解の場と捉え、ESDの実践を通して国際社会に生きる日本人の力の育成を目標とした。 具体的には、神道教育、国際理解、人権教育を柱に、①日本の伝統文化に関わる学習、②国際理解に関わる学習、③人権に関わる学習、④防災に関わる学習を行った。
①伝統文化に関わる学習
本校は、神道の授業や神道行事を通じて生徒が日本の伝統文化を学び、実践することを目指している。神道の授業では、日本古来の神道にまつわる歴史、文化、習俗を学び、日本の伝統文化の理解に努めた。また、校内の神社に参拝し、春秋には例祭に参加することにより伝統文化の実践に努めた。また、雅楽部、神楽部の活動を通じて、クラブ員だけでなく、全校生徒が雅楽や神楽といった日本の伝統文化に接している。
②国際理解に関わる学習
今年度は、エンパワーメント・プログラム、海外語学研修、留学生の派遣と受け入れを通じて、生徒の国際理解を深めた。
エンパワーメント・プログラムでは、本校生とアメリカ人の大学生でグループを作り、日米の学生生活や文化の違い等をテーマとしてディスカッションを行った。最終日には、参加生徒全員が自分の将来について英語でスピーチを行った。海外語学研修では、ニュージーランドで約3週間の英語学習とホームステイを行った。NZの文化、歴史、地理、日常生活等をテーマに現地の先生から英語を学び、校外の施設を訪問して体験学習を行った。また、NZの人々の家庭に滞在して、コミュニケーションの実践と生活体験を行った。留学生の派遣と受け入れに関しては、アメリカに留学していた生徒と交換留学で来ていたアメリカ人の生徒が1年間の留学を無事に終了した。プログラムに参加した両名だけでなく、留学生を受け入れた本校の生徒たちにとっても異文化理解に有意義な交流となった。
③人権に関わる学習
「デートDV」に関するDVDを視聴して、ワークシートの設問に答えながら、「デートDV」とは何かを正しく認識し、男女が互いに尊重し合い対等な関係を築くにはどうしたらよいかを意見交換を通して学んだ。
④防災に関わる学習
今年は、大阪北部、北海道で大きな地震があったが、大規模な地震が被災地にどのような被害をもたらしたのかを生徒に認識させ、防災に向けてどのような教訓が得られるのか考えさせた。また、地震発生時に学校ではどのように対応したらよいのかを非難訓練を通じて体験させた。
来年度の活動計画
平成31年度は、これまで実施してきた「日本の伝統文化に関わる学習」、「国際理解に関わる学習」、「人権に関わる学習」、「防災に関わる学習」を中心に活動を進めて行きたい。また、現在は他のユネスコスクールとの交流が不十分なので、他校との交流を進めるとともにネットワークの活動にも参加してESDの活動を促進して行きたい。