2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権

本校は、「みんながえがおの中島小」を活動理念として、ESDを持続可能な社会の担い手を育む教育と捉えている。児童には、ESDの実践を通して、地域で守られ続けてきた自然環境や伝統文化に触れることで、この地域の未来について考え、関わることができる力を育成したいと考えた。

具体的には、環境や伝統文化を柱に、①豊かな自然環境を利用した活動、②伝統文化にふれる学習、③人権に関わる学習を行った。

① 豊かな自然環境を利用した活動

本校には、中庭にビオトープや花壇がある。また、学校の西側には、地域の方から借りている広い畑がある。多くの児童が、花や虫を観察したり栽培活動を行ったりすることで、自然に親しんでいる。
中庭では、いつも低学年の児童が、虫を探して楽しんでいる。高学年の児童は、写生会の絵を描いたり、理科の時間に観察したりしていた。今年度も外部講師を招いてトンボ教室やメダカ教室を行った。

学校の西側にある「にこにこ畑」では、サツマイモやタマネギを栽培した。4月には、地域の方の指導のもと、親子でサツマイモの畝を作り、秋に収穫した。収穫は、親子でイモ掘り体験をしたりペア学年で協力して掘ったりした。また、玉ネギは、12月に6年生が小学校生活の感謝の気持ちをこめて苗を植えた。翌年の6月ごろに全校で収穫をする予定である。

② 伝統文化にふれる学習

10月には1年生が地域の神社へ出かけて「秋みつけ」をした。ドングリやマツボックリをたくさん拾い、その後、それを使ってリース作りなどをした。また、立派に育った樹木や歴史のある本殿も目の当たりにし、神社から漂う厳かな雰囲気にも触れることができた。

③ 人権に関わる学習

人権週間に合わせて、人権教室を開催した。4名の人権擁護委員をお招きし、講話や朗読をしていただいた。どの児童も真剣に話を聞くことができた。また、道徳の授業では、生命や人権を題材にした資料を扱い、話し合いや議論を通して、生命の尊さについて深く考えることができた。

来年度の活動計画

来年度も総合的な学習や道徳、社会や理科などの教科と学年、学校の行事を関連付けて、取り組んでいきたい。昨年度と比べて、中心となる行事や活動は大きな変更がないが、来年度は委員会でも環境やエネルギーに関係する活動を増やしていきたいと考えている。