2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

本校は「ものづくりは人づくり」をテーマに掲げ、ものづくりを通じて、あるいは働くことを通じて社会に貢献することを大切にしています。そうした中で、ESDおよびSDGsに関する取り組みを意識的に日ごろの授業実践で行っています。SDGsのロゴを教員間で共有し、授業で使用するプリントや黒板に提示し、学校での学びが社会の課題解決につながっていることを伝えています。

学校全体の取り組みとして、性の多様性を前提とする学びの場を実現するために、ブレザータの制服に変更することになりました。詳細は本校HPをご覧ください。

授業の取り組みでは、外部講師を招聘したり、校外学習を活用したりするなどして、日ごろの学びを深める活動を行っています。以下に、取り組みの一例をご紹介します。

【家庭科 ライフデザイン】

高齢者交流授業や赤ちゃん交流授業を毎年行い、異世代との出会いの場を提供しています。生徒は、これらの体験を通じて、自らのライフプランを過去・現在・未来の時間軸の中で、より具体的に思い描くようになっていきます。今年度は、コロナの影響を受け、高齢者や赤ちゃんを招待することができませんでした。コロナが落ち着いた時期に、全盲の方と盲導犬を講師としてお招きし、交流授業を行いました。

【機械科】

社会貢献活動として、福祉協議会の車いすを定期的に無償で点検する活動を行っています。

【電子機械科 航空宇宙】

航空機産業で活躍してきた講師を外部よりお招きし、航空宇宙産業の最先端について学ぶ授業を行っています。また、校外学習として、航空機の工場見学や加工技術体験も行いました。

【社会科 時事問題研究】

毎時間、SDGsを問題設定の視点に据え、現代社会の多様な問題を生徒自身が考え、意見交換をする授業を行っています。今年度はコロナの影響を受け、制服リユースの活動ができませんでした。一年間の授業のまとめとして、生徒が学校の課題を考え、教諭にプレゼンテーションを行いました。

【社会科 地域研究】

名古屋都市センターや大学と提携して、地域の中小企業を訪問し、聞き書きとしてまとめました。今年度はコロナの影響を受け、活動の縮小を余儀なくされた部分もありました。が、生徒は地域とともに働く現場の経営者の話を直接聞くことができ、人とともに働くということが社会の課題解決への最初の一歩であることを理解しました。

【電子機械科 医工連携】

藤田医科大学医療科学部臨床工学科の山崎氏と提携し、センサを用いた測定器具の制作を「課題研究」として行いました。

 

上記以外にも校外学習や外部講師をお招きしたり、中学校や地域との交流の取り組みを積極的に行ったりすることで、ESDやSDGsの理念を体現できる「人づくり」をめざしています。

来年度の活動計画

今年度は残念ながらコロナの影響を受け、いくつもの取り組みの中止が相次ぎました。次年度の大まかな活動計画は以下の通りですが、今後中止・変更の可能性もあります。

4月 始業式講話 (ユネスコスクールの理念と本校の取組の紹介)

それぞれの授業でSDGsの紹介

5月 玉川まつり(地域行事に参加し、自らのものづくりと人とのかかわりを学ぶ)

6月 防災訓練と講話(防災教育の一環として3.11や南海トラフ地震への理解を深める)

7月 清掃ボランティア活動(学校周辺の清掃活動を行う)

サマースクールの実施(中学生を招き、本校のものづくりを生徒自身が紹介する)

8月 ドイツ派遣事業(ドイツの工業高校や工場見学、強制収容所やベルリンの壁などの見学を通じて、世界とものづくりへの知見を広げる)

9月 学校祭 (ものづくりの技術をいかして、地域の人と交流する)

10月 中学生体験入学(中学生を招き、生徒自身がものづくりを紹介する)

中川区民祭り(ものづくりを通じて地域との交流を深める)

11月 人権講話(デートDVなど年度によってテーマは異なるが人権に関するテーマで外部講師を招き、講演会を行う)

清掃ボランティア(学校周辺地域の清掃を行う)

12月 ドイツ派遣報告会(ドイツ派遣への参加者が学んだことを全校生徒へ還元する)

1月~3月 各学科まとめ 各学科報告会など