2022年度活動報告

本年度の活動内容

①例年、見附市に伝わる「草薙龍伝説」を受け継ごうと、多学年で「草薙龍」にかかわる学習を行ってきた。２年生は、生活科の学習で刈谷田川沿いを歩いて探検した。３、４年生では、刈谷田川が氾濫した姿を模した草薙龍とスサノオノミコトとの戦いを劇化し、保護者に向けて公演した。地域に伝わる伝統に、子どもが主体的にかかわることを通して、地域の一員としての自覚や、地域に対する誇り、地域にかかわろうとする態度を養うことができた。

②総合的な学習の時間に「稲作体験」を行う５年生では、同じく総合的な学習の時間で学ぶ「防災教育」と、社会科で学ぶ「農業」を関連付けて、学習を深めている。食料生産の場としての水田だけでなく、防災の観点からも水田が大切なことを知ると、「自分たちの故郷が社会においても、大切な役割を果たしている」と、故郷に誇りをもつようになってきた。また、農家の方にお願いして、田起こし・代掻き・田植え・稲刈りの体験をすることで、子どもたちは「より多くの人に地元のお米を食べてほしい」と願いをもち、米販売も行った。

③６年生は、名木野小学校150年の歴史を整理し、学校の歩みや草薙龍伝説など、各自が興味をもった内容について調べた。記念式典では、学んできたことを自分たちの力で発表するために、プロジェクトを立ち上げた。学校の歴史、草薙龍の学習、防災教育、いのちの学習を関連付けて紹介し、地域・学校のよさを伝える発表を全校児童と協力して作り上げた。

④ボランティア教育の充実としては、環境ボランティア委員会が校内ボランティアを積極的に計画し、多くの全校児童が活動に参加した。誰かのために活動することのよさを実感し、ボランティア活動への意欲を高めることができた。

来年度の活動計画

➀地域に伝わる「草薙龍伝説」を基軸とし、各学年で地域とかかわる学習に取り組む。１、２年生では、「生活科の学区探検」や「国語の昔話調べ」と関連させ、地域への関心を高めていけるようにする。３、４年生では、「草薙龍伝説」について地域人材を活用しながら理解を深めていく。また、草薙龍の劇化を通して、伝統を受け継ごうという態度を養い、地域への誇りをもてるようにする。
➁防災スクールを実施し、地域で起こった災害について知り、防災への意識を高める。
➂地域のためにできることを考え、実践し、地域を大事にしていこうとする気持ちを高める。
➃委員会活動と関連を図りながら、福祉教育・ボランティア教育の充実を図る。