2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

①例年、見附市に伝わる「草薙龍伝説」を受け継ごうと、全学年で「草薙龍」にかかわる学習を行ってきた。今年度は新型コロナウイルス感染症予防をした上での活動となったため、例年1年生が行っていた刈谷田川探検は行わなかった。2年生では、国語科の神話の学習で龍に触れたり、図画工作で龍の絵を描いたりと、「草薙龍」にかかわる学習をした。3、4年生では、刈谷田川が氾濫した姿を模した草薙龍とスサノオノミコトとの戦いを劇化し、保護者に向けて講演した。地域に伝わる伝統に、子どもが主体的にかかわることを通して、地域の一員としての自覚や、地域に対する誇り、地域にかかわろうとする態度を養うことができた。

②5年生では、「刈谷田川」を舞台に防災学習に取り組んだ。スローロープ体験やEボート体験、搬送体験などの体験学習を通して、自分自身の身を守るとともに、周りの人を助ける術と、助け合うことの大切さを学んだ。また、「パティオにいがた」に行き、7.13水害を受けて見附市が行った水害対策を学んだことで、地域を守る人々の工夫を理解することができた。

③「草薙龍」の英語劇は実施していない。国際理解にかかわる活動としては、6年生が、SDGsをテーマにして学習をしてきた。NGOネットワーク国際教育研究会の講師による講演を通じてSDGsの概要を知り、世界・地域・身近にある課題に気付くことができた。また、地域にかかわる活動として、目標十一番「住み続けられるまちづくり」のためにできることをテーマとし、見附市という地域が持続していくための活性化につながる方法を考えた。地域の米の消費を増やすことが地域の農家を元気にすることにつながるという考えから、学校田で栽培されたお米の販売をお手伝いする活動をした。地域の役に立てたという気持ちをもつことができ、地域を大事にしていきたいという気持ちを高めることができた。

④ボランティア教育の充実としては、環境ボランティア委員会が校内ボランティアを積極的に計画し、多くの全校児童が活動に参加した。誰かのために活動することのよさを実感し、ボランティア活動への意欲を高めることができた。

来年度の活動計画

①地域に伝わる「草薙龍伝説」を基軸とし、各学年で地域とかかわる学習に取り組む。1、2年生では、「生活科の学区探検」や「国語の昔話調べ」と関連させ、地域への関心を高めていけるようにする。3、4年生では、「草薙龍伝説」について地域人材を活用しながら理解を深めていく。また、草薙龍の劇化を通して、伝統を受け継ごうという態度を養い、地域への誇りをもてるようにする。

②防災スクールを実施し、地域で起こった災害について知り、防災への意識を高める。

③地域のためにできることを考え、実践し、地域を大事にしていこうとする気持ちを高める。

④委員会活動と関連を図りながら、福祉教育・ボランティア教育の充実を図る。