2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

 本校のESDの基盤は「ケアリング」である。身近な他者を大事にすることが、地域、日本、そして世界の課題への解決の一歩となる。それは子どもだけではなく、大人同士のケアリングも大切であると考えている。ケアリングが育まれることで「つながり」がそこにはうまれる。この「つながり」は、他学年交流、地域交流、他校交流、世界交流、へと広がる。つながりを大事にした、教育実践を行ってきた。また、ホールスクールアプローチを体系化し、学校まるごとESDに向けてデ・ザイン(de・sign)し、学校をコアにした持続可能な社会づくりに取り組んできた。その年間を通した各学年のESDの取組をエコプロ2019で発信し、子どもたちから社会変容を起こすことを試みた。
○エコプロ2019年に出展(3年生から6年生)
 地球規模的課題を、身近な自分たちの生活とのつながりから考え、行動してきたことを、一人ひとりが発表を行った。子どもたち一人ひとりの問いを大切にしている。発表では、大人に自分から声をかけ(キャッチ方式)、自分の考えを話し、相手から意見をもらうことで、さらに自分の考えを深めることができた。
○赤ちゃんからお年寄りまでみんなあつまれ「つながり祭」の開催
対象者:全校児童、地域住民
時期:2カ月に1回行われる
内容:地域の商店街がシャッター街となり、活気が失われていた。そこで、地域住民と学校が一体となって、地域を元気にエンパワーする活動が始まった。まちの活性化、多世代の交流、子どもたちの健全育成、高齢者の孤立防止、外国居住者の方々とのつながりの場を、そして、世代交代する中でも持続可能なまちづくりを考え続けることを大切にした活動である。
【つながり祭の内容】
・開始前に地域のゴミ拾い活動⇒小学3年生以上が自主的に参加。【環境保全】
・不用食品の回収⇒子どもや高齢者施設で活用される【食品ロス削減への取組】
・ステージ発表⇒子どもたちの音楽発表、教職員の器楽演奏、地域のお年寄りのギター演奏、ハーモニカ演奏、民謡などなど【心のケア・人とのつながり】
・永田台小PTAによるうどん屋さん【安全で健康な食】
・フリーマーケット【再利用・資源の有効活用】
・昔あそびの交流⇒地域のお年寄りが自然と駒回しやけん玉などを子どもたちに教えてくれる【お年寄りとの交流】
・地域住民によるフランクフルト屋さんなどの飲食コーナー【子どもたちの楽しみ】

来年度の活動計画

本校のESDの基盤は「ケアリング」と「つながり」である。身近な他者を大事にすることが、地域、日本、そして世界への課題への解決の一歩であることを持続可能に流れる「文化」として、ベースに学校活動を展開していく。
31年度の新たな取組としては、5、6年生で運営しているすべての委員会活動を、「ユネスコ○○委員会」と改名する予定である。各委員会活動がSDGsや世界、地域とのつながりをもって活動できるようにしていきたい。委員会活動を通して、全校児童にSDGsや世界、地域とのつながりの大切さを高学年児童が主体的に伝えていく姿を目指したい。