2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 減災・防災, その他の関連分野

本校は、「責任 自主 和」という校訓の元、「人として互いに尊重し合い、和を大切にする生徒の育成」「向上心と目標を持って主体的に学び、行動する生徒の育成」「豊かな心と健やかな身体を持ち、自己を見つめ高まろうとする生徒の育成」の教育目標を掲げて、ESDを郷土に根ざした学びの機会として捉え、ESD活動の実践を通して伝統を学び、未来の社会の担い手としての子ども達の育成を目標としています。

具体的には、「演劇発表会」「金沢ふるさと学習」「防災」「環境」の4つの活動に取り組んで学習を進めています。

①演劇発表会

 全学年、全クラスで1つの演劇に取り組み、生徒自ら主体的に脚本作成や舞台監督、キャストなど手がけて発表するという活動を行っています。本校の創設以来ずっと継続した取り組みで、今年度は71回目を行いました。

②金沢ふるさと学習

 総合の時間を活用して、1年生では金沢の伝統芸能について詳しく調べ、発表、展示をした。2年生では、グループで金沢の伝統工芸体験や町並み見て歩きなどの散策活動で金沢の魅力の再発見につなげた。3年生では修学旅行で訪れた京都と金沢との比較から、これからの金沢の街づくりについて改めて考える機会となった。
 また、音楽の授業では琴や三味線、能楽器の演奏体験を行うことで日本の伝統芸能が根付く古都金沢の魅力を体感することができている。

③防災活動

 阪神淡路大震災や東日本大震災の教訓を生かし、校区の小学校や公民館と協同で避難訓練を夏休みに実施している。また、ボランティア活動の重要性や地域連携の必然性などを常日頃より、生徒会が中心となって全校生徒に呼びかたりしている。
さらに、年間数回にわたり小学校に出かけての「あいさつ運動」やPTA活動の一環としての「あいさつ運動」で地域との絆を深めている。

④環境を考慮したペットボトルキャップ回収活動

 生徒会が中心となり、各クラスでペットボトルキャップの回収活動を行った。この活動で、発展途上国の子ども達にポリオワクチン摂取の手助けなることを全校生徒に意識づけた事は取り組みの大きな成果であった。ただ、回収の取扱業者の減少により今後の活動が危惧されている。

来年度の活動計画

来年度もこれまで同様の活動を継続していくこととなると思われる。本校の伝統行事としての「演劇発表」は、今後も生徒が主体的に取り組む活動として行われますし、「金沢ふるさと学習」では、3年間を通して地域を学び、郷土を愛する心を育んでいける活動としたい。「防災」「環境」の活動では、地域の方々や小学校との連携や協力・協同による活動で地域や郷里に誇りを持てる人として成長していくように図りたい。