2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 健康, 食育

本校は、目指す生徒像を「自ら動き出す子供」とし、自ら考え、自ら学び、行動する生徒の育成を目指している。その中で、ものごとの意味や本質を問い、納得解・最適解を求め続ける力を育むことを重視している。変化の激しい社会において、価値観の相違や利害の対立がもつ意味を問い直したり、起こっている問題の本質は何かを見極めたりする力が必要であり、このような力をESDを通して育成することを目標としている。

具体的には、文部科学省の研究開発指定を受けて設置した新領域「いのち」の中で、「生命」とその基盤となる「安全」を柱に、①地域の水害や震災等に関する防災学習、②世界を視野に入れた平和学習、③ウイルス禍の時代を主体的に生きていくための学習を行った。

①地域の水害や震災等に関する防災学習

第1学年では防災学習を通して主に「安全」について学んだ。7.13水害や新潟県中越地震や新潟県中越沖地震といった地元新潟県で発生した災害だけでなく、東日本大震災などについて深く学習し、どのようにすれば災害による生命を脅かすリスクを軽減できるか、映像教材や資料をもとに、生徒同士で議論しながら考えた。「安全」を確保することが「生命」を守ることにつながることを学習した。

②世界を視野に入れた平和学習

第2学年では「平和」とはどのようなことを言うのかから考え、アフガニスタンやミャンマーの情勢など諸外国の現状について学習した。これらの学習を通して、世界では平和に関わる諸問題が起こっており、それらの問題を解決していくためにはどのようにしていけばよいかについて生徒同士で議論しながら考えた。また、国際平和のために自分たちがどのようなことができるのかについても考えた。

③ウイルス禍の時代を主体的に生きていくための学習

第3学年ではCOVID-19の影響について、企業や官公庁に電話や電子メール等で取材を行うなどして調べた。そして調べたことについて交流を行った。交流を通して、業種の違いでCOVID-19に対する考え方や影響が異なるということに気付くことができた。また、マイナスの影響だけでなく、プラスの影響もあることに気付くことができた。

 

 

来年度の活動計画

各教科や総合的な学習において、SDGsに関連した学習を深めることができないか研究していく。また、生徒がより自分事として学習内容に対して切実感をもつことができるような指導の工夫を研究していく。以上の視点から単元構成や年間指導計画を見直す。年間を通じて当該学年の生徒の問題意識がつながるよう配慮し、中学校3年間を見通した年間指導計画を作成していく。