2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校では、様々な教育活動をESDの考え方のもとに関連づけ、継続的で深い学びにつなげることをめざしている。特に、多文化に触れる活動やフェアトレードや他国との交流に関わる活動を軸に、実践の中で自ら考え、行動できる生徒の育成に努めている。
今年度は、以下のような活動を行った。

①国際理解に係わる学習
○国際交流を通して、異文化および自らの生きる社会・文化への理解を深め、自分を含めた多様な他者を尊重することを学ぶことを目的としている。
(1)海外の高校との交流
・オーストラリアのサンベリーカレッジ(姉妹校)との交流(オンライン)
・韓国のジョンナム外国語高校(ユネスコスクール・姉妹校)との学校交流(オンライン)
(2)留学生
・長期留学生(韓国)を受入れ、日常的に交流の機会を設けている。

②人権・平和・貧困に係わる活動
現地の声や体験談を通して、人権・貧困・持続可能な生産と消費等に関わる課題を学ぶ。また、自分と世界の課題との接点に気づき、行動するよう働きかける。
(1)フィリピン・セブのNGO団体との交流
・フィリピンでフェアトレードに取り組まれている団体とオンラインで交流し、現地の状況やフェアトレードについて学習
(2)募金活動・寄付活動(ユネスコ部中心)
・オンライン講習で学んだフィリピンの現状を踏まえて、募金活動(校内・校外)と寄付活動(校内)を実施
(3)各学年国際理解行事
・海外にルーツを持つ講師の方々の講演会(第1学年)
・海外で働いた経験のある講師の方々の講演会(第2学年)
③その他の学習
(1)環境に係わる活動
・校内の美化活動
・ペットボトルキャップの回収活動
(2)地域についての学習
・地域で働いている人を招いた講演会を通し、学校のある地域について学ぶ

来年度の活動計画

学校の教育活動全体を、ESDの観点から捉えなおし、それぞれの学びを結びつけながら、体系的に整理したい。総合的な探究の時間においても、ESD/SDGsを基盤とした学習活動を継続して行う予定である。海外研修や学校交流等、国際理解に係わる活動は、オンラインでの実施の方法を検討しながら実施していく。特に姉妹校である韓国のジョンナム外国語高校とは、ともにユネスコスクールの一員として学び合える関係を継続し、今年度に引き続きオンラインでの学びあいを行いたい。また、大阪ユネスコスクールネットワークの活動への参加を継続する。全体として、異なる他者と触れ合う機会を重視し、世界の様々な課題に気づき、多様性や他者・異なる文化を尊重することを学び、生徒自らの態度の変容・行動につなげていきたい。