2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権, 福祉

本校は、「夢を持ち、心豊かで、たくましい生徒の育成」」を学校目標に「一人ひとりを大切にする学校」「安全で安心して学べる学校」「活力溢れる学校」「地域に開かれた学校」として、多岐にわたるESDを人権・平和学習を切り口に人権・平和に係わる課題を自らの課題と捉え、ESDの実践を通じて、課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出す力を育成し、持続可能な社会を創造していく事を目標としている。

具体的には、人権、平和学習を柱に、①人権に係わる活動、②人権・平和に係わる教育、③世代間格差に係わる学習を行った。

① 人権に係わる活動

本校のある名張市は、数年前からヒューマンライツを立ち上げ、2学期に各中学校が課題を持ち寄り、各校の代表であるヒューマンライツのメンバーが議論し、各校に持ち帰って生徒集会で還流するという活動を行った。例えば部落問題学習を「いじめ」や「仲間外し」といった身近な課題を考えたり、LGBTについてゲストティチャーを招いて学習し、多様な性、多様な価値観について学び合い、お互いの思いをなかま集会で伝え合い人権について掘り下げて学んだ。

② 人権・平和に係わる教育

1年生は、障がい者の気持ちを理解した上で、バリアフリーなどの共生社会について学習した。2年生は、平和学習で名張に住む戦争体験者の話を聴き、その思いを心にとどめて広島を訪れ(修学旅行)、反戦、非核、平和への思いを心に刻んだ。3年生は、部落問題学習やLGBTについて学ぶ中で、見かけや噂により差別や生きづらさを感じる人の存在を認識し、その上で差別に立ち向かう人々の生き様を学んだ。

③ 世代間格差に関わる活動

生徒会を中心に「書き損じハガキ」回収の活動をする中でその意義を学んだ。書き損じハガキを回収することで発展途上国に学校が建つなど世界寺子屋運動につながっていることを実感した。身近な小さな活動が見知らぬ国の子どもたちに幸福をもたらし、持続可能な社会の実現への一歩につながることを学んだ。

来年度の活動計画

令和2年度の活動計画

①人権・平和学習

 ・障がい者との共生やバリアフリーについての学習(1年生)

 ・障がい者やその家族の想いを知り、施設を訪れ共に活動し、ふれあう中で共生社会実現に向けて何が必要かを考える。

 ・平和学習を通じて、反戦への想いを強くする。(2年生)

 ・被爆地広島を訪れ、碑巡りや被爆体験を聴く中で平和な社会実現に向けて必要なことを考える。また、平和セレモニーを現地で行い、一人ひとりが平和への想いを強くする。

 ・部落問題学習、LGBTについて違うことを認め合い、より良い社会の構築について考える。ゲストティーチャーを招いて、その想いを聴き、多様な価値観を理解すると共に反差別の意を強く持つ。

②世代間格差に係わる活動

 ・生徒会を中心に「書き損じハガキ」を回収する中で、世代間の格差を埋めることの重要さについて理解する。