2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉

本校は、「夢を持ち、心豊かで、たくましい生徒の育成」を学校目標に、人権・平和学習を切り口にESDの実践を通じて、課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出す力を育成し、持続可能な社会を創造していくことを目標としている。
1.人権にかかわる活動
本校のある名張市は、数年前からヒューマンライツを立ち上げ、各中学校が課題を持ち寄り、各校の代表が議論し、各校に持ち帰り校内で還流するという行動を行っている。本校では、各学年で行う人権学習において、学習の後、すべての学年で学習の総括として「なかま集会」を実施するが、この取組は自己の学習での気づきを再確認するとともに互いの考えを共有し、自分と異なる考え方を尊重し、また新たな自分を発見することにつながっている。また例えば「いじめ」や「仲間外し」など、身近な課題についても生徒会を中心に「いじめ防止」の動画を作成し、全校に呼びかけるなど生徒の主体的な活動により、日常生活においても人権にかかわる視点をもった活動を行っている。
2.福祉・平和・人権にかかわる学習
1年生ではゲストティーチャーを迎え、障害のある子どもをもつ親としての気持ちに触れるとともに障がい者の気持ちを理解してうえで、バリアフリーなどの共生社会について学習を行った。2年生では平和学習として戦争体験者の話を聞くとともに「ふるさと学習」では地元における戦争の様子を学びながら、反戦、非核、平和への思いを強くし、今年度も新型コロナ感染症の影響で実施できなかったが、3年生での広島への修学旅行につなげていきたいと考えている。3年生では部落問題学習やLGBTについて学ぶなか、差別に立ち向かう人々との出会いから、自分たちの行動につなげる学習をすすめた。本校では、2年前より市内で唯一、制服がブレザー化となるなど学習の成果が目に見える形となりつつある。

来年度の活動計画

令和5年度の活動計画
1.人権・平和教育
・障がい者との共生やバリアフリーについての学習(1年)
・平和学習を通して、反戦への思いを強くする。(2年)
・部落問題学習、LBGTについて学習し、違いを認め合い、よりよい社会の構築について考える(3年)
2.生徒会活動
・生徒会を中心に「いじめのない学校」を目指し、動画を作成するなど全校生徒への啓発活動を実施し、身近にある不合理を許さない
気持ちを醸成するとともに、本校区ですすめる「小中一貫教育」の取組として校区内小学校へも作成動画を配信し、共に考える機会
とする。また今年度も「書き損じハガキ」の改修を行い、世代間の格差を埋めることの重要性を理解する。