2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 食育

本校は、「なかまいっぱい やさしさいっぱい やる気いっぱい『生きる力』の育成」を教育目標とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む分野を通して、平和で持続可能な国際社会や自然環境を守り育てる力を育成し、豊かな自然や文化あふれる地域の担い手となる人間力を育むことを目標とした。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい2年が過ぎ、さまざまな活動が制限されてきたが、学びを止めない工夫をしながら取り組みをすすめてきた。子どもたちが地域を大切に、また、自分を大切にできるよう地域学習を中心に、①地域の文化財や歴史に関わる教育、②命を支える食に関わる教育、③異文化学習および文化の多様性に係わる教育、④福祉に関わる教育、⑤人権にかかわる教育を行った。
① 地域の文化財や歴史に関わる教育
6年生は、校区内のさまざまな歴史ある建造物や商店等について、グループに分かれてフィールドワークを行い歴史で学んでいることと地域とのつながりを学び、ふるさとの素晴らしい文化や伝統を継承することの大切さを実感した。3年生は、地域の昔から続く伝統的な祭りについて見学したり体験したりして、地域の担い手となる気持ちをもつことができた。2年生は、地域の伝統ある踊りについて「名張音頭保存会」の方から思いや願いを聞くことで、地元を愛する気持ちに触れることができた。
② 命を支える食に関わる教育
5年生は、地域の牛舎を見学し、肉牛を育てる方の思いや命の大切さについて学び、全校に発信した。
③異文化学習および文化の多様性に係わる教育
3年生は、国語科で学習した韓国の民話から発展し、講師を招いて韓国の楽器や民族衣装に触れながら隣国の文化を学び、スポーツや芸能文化を通しての交流についても意見を交わした。2年生と4年生は、校内に在籍する外国につながる児童とともに学ぶことで、文化の多様性について理解を深めている。
④ 福祉に関わる教育
5年生は、国語科の学習からユニバーサルデザインについて、各自が調べ学習を行いクラスで発表しあった。誰もが暮らしやすい世の中を自分たちが作っていく意識付けを図った。
⑤ 人権にかかわる教育
3年生は、文化センター見学を通して、差別をなくし、人が幸せに生きるために今の自分ができることを考えた。5年生と6年生は、講師を招聘しての部落問題学習をはじめさまざまな偏見や差別をなくす学習について学習し自分の考えを発信している。

来年度の活動計画

全校体制で各学年がふるさと学習「なばり学」のカリキュラムに沿って、自分たちが住んでいる地域のひと、もの、こととの出会いを通して、ふるさと「名張」に関心を持ち、調べることにより、「名張」の特色やよさに気づき、持続可能で住みよい名張を創っていく一人として学習に取り組む。また、学んだことを、他学年や保護者、地域の方々にわかりやすく伝えられるよう取り組み、児童集会等で発表する。