2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権

本校は、「なかまいっぱい やさしさいっぱい やる気いっぱい『生きる力』の育成」を教育目標とし、ユネスコスクールが重点的に取り組む分野を通して、平和で持続可能な国際社会や自然環境を守り育てる力を育成し、豊かな自然や文化あふれる地域の担い手となる人間力を育むことを目標とした。

コロナ禍の中、活動は限定されたが、子どもたちの学びを止めない工夫をし、①命とくらしを支える水に係わる教育、②異文化学習および文化の多様性に係わる教育、③地域の文化財等に関わる教育、④人権にかかわる教育を行った。

(1)命とくらしを支える水に係わる教育

3年生は、名張市富貴ケ丘浄水場とオンラインによる学習を行った。そこで、沈殿やろ過の働きを実験で確認したり、水をきれいにする浄水場でのしくみを学んだりした。また、4年生は川上ダムを見学し、命とくらしを支える水がどのように管理されているか学習を深めた。

(2)異文化学習および文化の多様性に係わる教育

2年生は、国語科で学習した韓国の民話から発展し、講師を招いて韓国の楽器や民族衣装に触れながら隣国の文化を学び、スポーツや芸能文化を通しての交流についても意見を交わした。また、校内に在籍する外国につながる児童とともに学ぶことで、文化の多様性について理解を深めている。

(3)地域の文化財等に関わる教育

2年生は、「まち探検」で、地域の歴史や文化・伝統を大切に引き継いでいる人々と出会い、自分たちが誇りに思う地域の良さを発信する。3年生は、赤目四十八滝を見学し、赤目四十八滝渓谷保勝会の方から、滝のすばらしさや貴重な動植物について、自然を守るために気を付けていること等を教えていただいた。6年生は、美旗古墳群や、観阿弥ふるさと公園、熊野古道等への見学を行い、歴史で学んでいることと地域とのつながりを学び、ふるさとの素晴らしい文化や伝統を継承することの大切さを実感した。

(4)人権にかかわる教育

3年生は、比奈知文化センター見学を通して、差別をなくし、人が幸せに生きるために今の自分ができることを考えた。5年生と6年生は、講師を招聘しての部落問題学習や性自認や性的マイノリティに対する偏見や差別をなくす学習について、全校に広げている。

 

来年度の活動計画

各学年、ふるさと学習「なばり学」のカリキュラムに沿って、自分たちが住んでいる地域のひと、もの、こととの出会いを通して、ふるさと「名張」に関心を持ち、調べることにより、「名張」の特色やよさに気づき、持続可能で住みよい名張を創っていく一人として学習に取り組む。また、学んだことを、他学年や保護者、地域の方々にわかりやすく伝えられるよう取り組み、児童集会等で発表する。