2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権

本校は、「自ら学び、他を敬愛し、協力一致事にあたる生徒の育成」を教育目標としており、ESDの実践を通して、自己の価値観や生き方を見直し、持続可能な社会の構築に向けて行動できる生徒の育成を目指している。「体験学習を通して生きる力を育成する」を全体活動テーマとする総合的な学習の時間を柱に、①人権を考える取り組み、②平和に関わる学習、③国際理解に関わる学習を行った。

①人権を考える取り組み
生徒会が主催となって、「いじめについて考える」「ネットマナー向上」についての集会を、校内放送を用いて行った。集会で扱う事例を、生徒自らが身の回りの生活から考え、企画・運営した。事例に対する全校生徒の意見や考えは、情報端末機器を活用することにより、各教室内で同時に閲覧することが可能となり、学年・学級を問わず様々な意見や考えに触れることができ、生徒の価値観を広げることができた。

②平和に関わる学習
第二次世界大戦と戦後における日本のあゆみについて学習し、平和について考える学習を行った。単なる知識のみを教授するのではなく、毎時間テーマを設けて、「平和」について考えること、当時の日本人の心情や大切にしたいことなど、平和について各自が考察した。学習活動のまとめには、「平和」という大きなテーマで各自が自由に作文し、身の回りの平和や公正について考えを深めた。

③国際理解に関わる学習
世界の交流拠点都市金沢の具現化に向けた授業の一環として、各国の衣食住や文化、金沢との関わりなどを調べ、スライドにまとめた。また、郷土金沢の文化や風習と比較することで、他国の良さだけでなく、郷土の良さや伝統についても再度学ぶ機会となった。学習活動の後半では、金沢姉妹都市出身の方との交流を通して、異国の文化や風習に触れ、文化の多様性を理解し、他国や自国の文化を相互に尊重する態度を養うことができた。

来年度の活動計画

2021年度は、前年度に引き続き様々な制約がある中での活動となったが、情報端末機器を活用することで、探求活動や生徒同士のつながりが容易となり、工夫を重ねた実践を展開することができた。
来年度も、以下を学びの視点としたい。

①人と関わり合い共に学び合うことを通して、自らの課題を見つけ、解決していく能力を身につける。
②体験的活動を通して獲得した生きた情報を活用して、自ら考える能力を身につける。
③自分の考えや意見などをまとめ、情報端末機器も含めた適切な表現方法を選択し、相互に評価することで、再度自己の考えや価値観を見直す機会を設定する。

そのためには、教科横断的な学習計画を作成しているが、さらに指導内容の精査や指導方法の工夫改善に努めていきたい。ICT機器をどのように活用するかをさらに研究を重ね、実践につなげていきたい。