2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校では、地域の文化に目を向けた体験的な学習や問題解決的な学習を通して、自己の生き方を考えようとする態度を養い、持続可能な将来が実現できる社会を目指す生徒を育成することを目的として学習に取り組んできた。具体的には総合的な学習の時間を柱に①1年生は郷土の伝統芸能に関わる学習 ②2年生は郷土の伝統工芸と町並みに関わる学習 ③3年生は郷土と世界とのつながりに関わる学習を行った。

①郷土の伝統文化に関わる学習
 金沢北部森本地区に伝承されている盆踊り唄「森本ハイヤサンカサ」を、1年生全員が放課後や総合的な学習の時間を使って学習した。森本地区民謡保存会の方々から唄、太鼓、三味線、尺八、篠笛、踊りの指導を受け、その成果を文化祭で発表した。生徒は総合的な学習の時間で石川県や金沢の伝統芸能について調べ学んだ。さらに森本地区の伝統芸能である「森本ハイヤサンカサ」について唄、楽器、踊りなど役割を決めて練習を行った。はじめて取り組む生徒も多かったが、森本地区民謡保存会の熱心な指導のもと発声方法や踊り方、演奏方法を学ぶことで見違えるように上達していった。深く学習することで自分たちの民謡であるという愛着が生まれ、学んだ成果を発表することで自分たちの民謡を大切にしていこうという気持ちが育った。

②郷土の伝統工芸と町並みに関わる学習
 2年生は、1年次の学習をもとに金沢の伝統工芸と町並みについて本やインターネットを活用して調べ学習を行った。グループで興味のある場所をリストアップして見学コースを決めた。必ず1カ所伝統工芸を体験学習できる場所をいれ、グループで回る自主プランを行った。そこで学んだことは、各グループ掲示物を作り、文化祭で発表した。

③郷土と世界とのつながりに関わる学習
 3年生は、国際社会の中での郷土のの役割や異文化を理解するために外国の文化や歴史を調べる時間を設けた。総合的な時間の中で各クラス1名留学生を招き自国の文化や歴史について学ぶ機会を設けた。生徒は、本やインターネットでは学べない生の声を聞くことができ異文化を理解し、共に生きていこうとする態度を養うことができた。

来年度の活動計画

1年生
 ・伝統工芸、伝統文化の学習
  (新聞づくり)
 ・郷土の伝統芸能
  (森本ハイヤサンカサの学習、発表)
 ・郷土の偉人
  (偉人調べ)

2年生
 ・郷土の伝統工芸と町並み
  (金沢体験学習)
 ・郷土と日本のつながり
  (東京体験事前学習)

3年生
 ・郷土と日本のつながり
  (東京体験学習)
 ・郷土と世界のつながり
  (交流拠点都市金沢の学習、留学生との交流)