2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権

本校は、「自ら学び、他を敬愛し、協力一致事にあたる生徒の育成」を教育目標としており、ESDの実践を通して、自己の価値観や生き方を見直し、持続可能な社会の構築に向けて行動できるよう取組を進めている。具体的には、郷土の文化財等の継承、人権、国際理解を柱として、①伝統文化に関する学習活動、②人権を考える取組、③国際理解に関わる学習を行った。

① 伝統文化に関する学習

森本地区に伝承されている盆踊り唄「森本ハイヤサンカサ」の学習を行った。これまで本校で継続して取り組んでいる学習である。伝統芸能に携わる地域の方から三味線、太鼓、尺八、篠笛、踊りを学び、更に伝統文化や伝統芸能に関して各自でテーマを設定し、調べたことを「伝統芸能新聞」としてまとめ、発表している。今年度はコロナ禍で学習活動が制約され、地域の方から直接学ぶ体験活動はできなかったが、電話での調査や映像を利用しながら学習を進め、伝統を受け継ぐ意識を高く持つことができた。

② 人権を考える取組

授業をはじめ様々な教育活動での実践を行っているが、生徒会が主体となって「いじめについて考える」「ネットマナー向上」の校内放送による集会を行った。また月毎の「森中生を元気にする取組」など、日頃から互いを理解し尊重し合う姿勢を意識する機会としてきた。

③ 国際理解に関わる学習

世界の交流拠点都市金沢の具現化に向けた授業の一環として、各国の衣食住や文化、金沢との関わりなど調べ、パンフレットにまとめた。例年のように金沢の姉妹都市出身の方との交流による学習はできなかったが、各国の文化を尊重することや今後の金沢について自分の考えを深める機会となった。

来年度の活動計画

2020年度は様々な制限のある中で工夫を重ねての活動であった。次年度は前例にとらわれずより質の高い活動となるよう進めていきたい。

引き続き次の3点を学びの視点とする。

○人と関わり合い共に学び合うことを通して、自らの課題を見つけ、解決していく能力を身に付ける。

○体験的活動を通して獲得した生きた情報を活用して、自ら考える能力を身に付ける。

○自分の考えや意見などをまとめ、他者に対して適切な表現で発信する力を身に付ける。

そのためには、総合的な学習の時間を中心として教科横断的な指導計画を作成しているが、さらに指導内容の精査や指導方法の工夫改善に努めなければならない。研究・実践の成果を積極的に発信する方法や手段にもICTを積極的に活用していきたい。