2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育

令和4年度ユネスコスクール年次報告書                

活動内容

当校は平成25年度に、ユネスコスクールの認定を受け、環境や伝統・文化、福祉を主要テーマとして生活科や総合的な学習の時間を中心とした持続発展教育の実践に取り組んでいる。自分たちの身の回りの自然や歴史・環境・人材など、地域とのつながりの中から、調べて分かったことや考えたことを互いに聴き合い。自分の考えを深めることをねらいとして活動に取り組んでいる。

 

1 伝統や文化に係わる学習

3年生 

金沢の季節行事「氷室開き」から知った氷室まんじゅうについての学習を皮切りに、金沢の伝統である和菓子文化と、その礎となった茶道文化の特性について詳しく調べていった。金沢の人々の生活に根付いている茶道や和菓子の習慣と、おもてなしの心について学びを深めた。また、実際に和菓子職人の方にお話を聞き、和菓子作り体験を通して、金沢の伝統のすばらしさについて考えを深めていた。

 

4年生 

4年生 「金沢ふるさと学習」

金沢ふるさと学習の「偉人」の学習において、それぞれが調べたい偉人を選び、調べていくなかで、金沢にはいろいろな分野にわたりたくさんの偉人がいることを知った。

実際に金沢ふるさと偉人館にも行き、館内にある資料から分かったことをまとめ、プレゼンを作り、学年で伝え合った。また、「金沢の伝統工芸を学ぶ」の学習では、自分が興味をもった伝統工芸について本やインターネットで調べ学習を行った。金沢にはたくさんの伝統工芸が受け継がれていることに気づき、その受け継がれてきた高い技術と人々の思い等、金沢の伝統工芸の魅力が伝わるようプレゼンにまとめた。

 

 

2 環境に係わる学習

5年生 金沢の環境について考えよう 

近年、「環境問題」についていろいろなところで取り上げられているが、その実態をくわしくは知らない。そこで、問題意識を持つために森本小学校周辺の環境を調べた。森下川等身近な環境について各グループに分かれて調べ、それらを模造紙にまとめ、5年生全体で学習の成果を発表した。

また、河北潟の水質調査やそこに生息する動植物についても調査し、実際に八田ミミズについて金沢市環境政策課の方からお話を聞き、環境への考えを深めた。

6年生 

6年生は、国語科「私たちにできること」でそれぞれが興味をもったSDGsについて調べてプレゼンにまとめ発表した。世界の諸問題について調べる中で、自分たちの知らないところで起きていることに驚き、自分たちにもできることはないかと考えていた。

学校全体 

給食委員会では、学校全体の残菜量を減らすために「残菜0作戦」を行った。食缶にシールを貼り、その残菜が0だった学年を翌日放送した。結果として、残菜を大きく減らすことができた。また、これと世界の飢餓を結び付けたことで、今後も食べ残しを減らそうとする気持ちが表れていた。

 

来年度の活動計画

今年度の活動を基にふり返りを行い、課題から全体計画、学年ごとのカリキュラムの見直し・作成を行う。令和5年度も、低学年は「生活科」、中・高学年は「総合的な学習の時間」を基本として学習を行っていく。学習内容は、今年度に引き続き「伝統・文化」「歴史」「環境」をテーマに行う。ただし、社会や地域の変化にも対応して具体的な内容を変更していく場合もある。