2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野

本園は分科会や研修などを通してESD活動を前年度に引き続き職員に周知する方法を多く設けることが出来た。職員同士、交流の中で「ESD活動への取り組み方への悩み、普段の活動や遊びの中でESDやSDGsにどう繋げていけばよいのか」といった点で難しさを感じながらも、食育や生き物の飼育を通して感じたこと、園行事がきっかけで世界の様々な国への興味関心など、「ESD活動をしよう」という保育者の一方的な働きかけではなく、子どもとの関わりの中で自然と生まれる疑問や「もっと知りたい」と感じる純粋な思いから活動に繋がっていくことを改めて感じることが出来ているのではないかと全体を通して感じる。

 

・食育に関わる活動 目標2・12

1歳児クラスでのゴーヤの活動。葉や虫への興味から、園内で栽培しているゴーヤの存在に気付く→保育者と一緒に収穫をし、普段の遊びの中でいつでも触れられるよう設定し、実際に手に取り五感を使い、食べ物のおもしろさを感じる。ゴーヤの解体、たねや綿の違い、季節が変わるごとでの変化。普段何気なく食べている食べ物は、自然の中での恵みを受け人間の手を介して摂取できること。その喜びや、感謝、自然との共存など広い視野の中で活動が展開された。

・生き物に関する活動 目標14・15

幼児クラスでの身体・生き物プロジェクト。運動遊びの中で自身の身体について疑問を持った何気ない一言から始まった活動。聴診器、図鑑、映像など様々な情報の中で子ども自身が遊びながら身体について学ぶ機会となった。人間の身体の中、見える部分と見えない部分ではどのような違いがあるのか、また他者との違い。一人一人違うからこそ面白い、違いを互いに認め合いながら個性を受け入れる。食べる、寝るなど生きていくためにはどのようなことが必要であるのかを様々な角度で考え、意見交換をした。

・世界に関する活動 目標1・2・10・16

クリスマス祝会、夏祭りなど園行事を通して自分たちが住む国そして世界の様々な国の存在を知り、興味関心を持ちながら絵本、図鑑、活動を通して意見交換をした。限りある資源、持続可能な生産と消費の中で「今の自分たちにはなにができるか」をキーワードとし、生活の中で「水を使う時はどんなことを考えていくのか」「自分たちが使っているものは、いつまで使うことが出来るのか」など出来ることから始めようという思い、考えを導き出した。

来年度の活動計画

・前年度同様、研修を通して職員にESD・SDGsの考え、それぞれの思いが自然と身に付き共有できる環境を設定していく。

・普段の保育活動、生活、遊びの中で見つかる素朴な疑問がESD活動繋がることを改めて周知し、子どもだけでなく保育者も一緒になりながら環境問題、世界の様々な課題、今自分たちには何が出来るのかを共に考えていきたい。