2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 福祉

本校は、小中一貫教育の推進校でもあり、小学校3校と共通の学校教育目標「志を持ち、自ら考え行動できる生徒の育成」を掲げ、小学校とも連携しESDの取組をつないでいる。「地域とともに生きる」をテーマの福祉学習・世界遺産学習を柱に、地域の方々と協働で地域の宝である様々なひと・もの・ことと関わり・つながるESDの実践を通した「持続可能な社会の担い手育成」を目指している。また、これらの学習を通して、安心安全で明るく元気なまちづくりをめざし中学校から発信しようと取り組んでいる。

①世界遺産学習【SDGs4・11】

校区内にある世界文化遺産「宮原坑」の価値を様々な角度から学び発信した。小学校の学習からステップアップし、その価値を深く知り、さらにその遺産に関わった多くの人々の苦労や思いを学び、自分たちの住む地域の宝である世界遺産「宮原坑」や地域の人々の思いや願いを、多くの人に伝えたいと、資料を作成し発信した。

また、アシストプロジェクト活動発表会で発表し、国内の学校と交流したことで、広く視野を広げ自信につながり、その後の学習への取組む姿勢が大きく前向きに変わった。

②『世界遺産「宮原坑」フラワーチェーンプロジェクト』【SDGs4・11・17】

近隣の幼稚園、小学校、高校、地域、世界遺産文化財室と協働で、地域の宝として保存推進に取り組んでいる。協働で作成したプランターに花を植え、「宮原坑」をたくさんの花で囲むプロジェクトで今年で6年目となる。

③独り暮らしの高齢者宅訪問【SDGs3・11】

毎年、それぞれのお宅に手作りのプレゼントをもって交流を続けている。本年度は、コロナ禍で直接訪問はできなかったが、地域の民生委員・社会福祉協議会等の方々と協力して、高齢者宅約300件に絵手紙や目ss-自カードを作成し届けた。

④シトラスリボンプロジェクト【SDGs3】

生徒会の呼びかけで始まり、今年で3年目。コロナ禍でも笑顔で多様な人々を受け入れ、思いやりのある暮らしやすい社会を目指し、医療従事者や地域の方へ心を込めて全校生徒で作成し届けた。

⑤大牟田特別支援学校との交流【SDGs3・10・17】

隣接する特別支援学校とは約40年にわたる交流の歴史があり、互いの学校を行き来し、七夕やクリスマス等のプレゼントを作成したり歌やゲームをして交流を続けている。

⑥「おたすけ手ぬぐい」から学ぶ障がい者との関わり方 【SDGs3・11】

防災バリアフリープロジェクトで作成された「おたすけ手ぬぐい」を使って、障がいのある方との関り方を、当事者の方にもお手伝いいただき体験を通して学んだ。相手の立場になって考え行動することが大事だと実感していた。

⑦地域とつながる防災学習【SDGs11】

防災の基礎を学び、地域の防災マップや登下校時の危険個所を確認し、「マイハザードマップ」「我が家の防災計画シート」等を作成し、防災について自分たちにできることを考えた。

また、市内では初めての「地震速報アラーム」を使って、本番さながらの避難訓練も行った。

 

来年度の活動計画

2023年度より小中一貫教育に取り組むこともあり、9か年の流れを考慮した取組を計画している。世界遺産悪臭・福祉学習・防災減災学習を柱に、地域のひと・もの・ことを活用し、学校運営協議会とも連携し、様々なステークホルダーを巻き込んだ体験活動の充実や交流を積極的に行う場の設定・カリキュラムの検討を行っている。

これらの体験活動や協働学習を通して、生徒たちが自信をもって自分たちにできることを考え、地域のことはもちろんのこと、広くグローバルな視点で行動化を進めていくことができる生徒の育成を目指し、取組を仕組んでいきたい。特に、隣接する高等学校(ユネスコスクール)や国内外の学校と交流できればと考えている。