2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, エコパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

宮城教育大学では、ESDを第三期中期計画の目標(3-17)に掲げ、地域社会と連携しながら地域貢献を行うとともに、ESDの教育実践を通して、教員養成課程の学生の資質能力の育成と人間力の向上をはかることを目指している。学校支援、地域支援、教育研究活動を柱に、①ユネスコスクール・ESDの学校支援に係わる活動、②地域連携・地域支援に係わる活動、③学部学生教育・教師教育に係わる活動、④研究に係わる活動を行っている。
①ユネスコスクール・ESDの学校支援に係わる活動
 ASPUnivNetの創設校・メンバー校として、ユネスコスクールの新規加盟希望校と既存の加盟校に向けた活動支援を行っている。本年度は、青森県、山形県、宮城県、新潟県、栃木県、群馬県で計25学校園から新規加盟希望があったため、それらの学校の加盟申請を支援している。毎年11月に開催しているユネスコパートナーシップ事業「第7回ユネスコスクール東北大会」には、東北地方内外から児童生徒が研究発表のために集い、教員を含む関係者が多数参加した。また、教育委員会単位で行われるユネスコスクールESD研修会する支援を随時行っている。

②地域連携・地域支援に係わる活動
2005年に仙台広域圏RCEとして認定されたその事務局として、また、2015年からはユネスコスクール/ESD東北コンソーシアムの活動の運営主体として、環境関係団体やNPO、ユネスコ協会、教育委員会などと連携しながら、東北地方の各地域におけるESDの展開を促進している。本年からユネスコ活動補助金による「東北地方のSDGs 達成に向けた学校と地域の協働によるESDの推進」事業を推進し、フォーラムを数回開催するとともに、コンソーシアム構成団体が主催する東北各地の事業に対して協力を行った。

③学部学生教育・教師教育に係わる活
現代的な課題を解決する目的で設定している学部教育(副専攻)科目「現代的課題科目群」の環境教育、多文化教育などの科目群において、ESDについて学習する時間を設定している。免許状更新講習においては、現職教員に向けて、ESD入門科目を、仙台と気仙沼市において開催している。学校支援、教員研修の場への学生の参加を促している。

④研究に関わる活動
国際的には、JICA、ユネスコバンコク・ジャカルタ事務所、中国のESD推進部門である中国可持続発展委員会、ヨーロッパのBaltic and Blacksea Circe Consortium (BBCC)などの協働プロジェクトに参画し活動を行っている。地域では、2018年度~2020年度科研費「東北の人材育成ネットワークを活用したESD学習モデルの創造」により、ESDに関する学校カリキュラムの開発を行っている。これらの大学内における推進主体として、教員キャリア研究機構 ESD教育研究部門がある。

来年度の活動計画

平成31年度は、学生教育や現職者教育、教育研究活動を継続して行うとともに、ユネスコ活動補助金による「東北地方のSDGs 達成に向けた学校と地域の協働によるESDの推進」事業、2019度科研費「東北の人材育成ネットワークを活用したESD学習モデルの創造」事業を推進する。また以下の事業に対する支援や協働を予定している。
①気仙沼地区:ESD/ユネスコスクール研修会(6月/1月)ESD円卓会議(11月)
②福島・只見地区:只見町公開研究会(11月)
③福島・安達地区:安達高校ESD公開研究発表会(9月)
④秋田・大仙地区:ESD公開研究会
⑤宮城・仙台地区:日本ESD学会2回全国大会(8月)、ユネスコスクール東北大会(11月)、ESD活動支援センター成果報告会(2月)