2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, その他の関連分野

     
本校は,「自主・勤労・純真」の校訓のもと,「地域と対話・協働し,自分を深堀して尖った人材になる生徒を育成する」ことを教育目標に掲げ,教育活動に取り組んでいる。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して,生徒に身に付けさせたい7つの資質・能力の育成を目的としている。具体的には,「総合的な探究の時間」と「国際交流」を柱に,➀「総合的な探究の時間」の取組,➁中華民国新北市立秀峰高級中学との姉妹校交流に関わる国際教育活動を計画した。
➀「総合的な探究の時間」の取組
1年生では,ユニクロの“届けよう,服のチカラ”プロジェクトに参加し,発展途上国の現状や課題を学び,服を届ける取組を通して,貧困や支援について考える機会を得た。地域だけでなく,グローバルな視点を持たせることができた。
2年生では「地域の課題を解決すること」を目標に,5つのグループ(「福祉・医療」「ソフトボール」「文化・伝統」「自然」「食物」)に分かれ,マイテーマを設定して探究的な学習活動を行っている。本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも,生徒自ら設定したマイテーマ(プロジェクト)に取り組むことができた。その中でも,地域の課題を明確にして具体的で実現可能な取組や解決策等を提案することで,「未来像を予測して計画を立てる力」等を育むことができた。また,地域の有識者や地元企業へのインタビュー等を行うことを通して,「つながりを尊重する態度」等の育成に取り組んだ。さらに,「総合的な探究の時間」で考えた解決策を,地元の道の駅,町内の商業施設や福祉施設,小学校等の関係機関と連携して実践することで,プレゼンテーション能力の育成や自己肯定感を高めた。
➁中華民国新北市立秀峰高級中学との姉妹校交流に関わる国際教育活動
平成24年12月に姉妹校提携を行い,令和元年11月に再調印を実施した。しかし,本年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,両校生徒の短期留学や台湾修学旅行等の交流が中止となったが,オンラインでの交流や本校100周年記念式典でのメッセージやマスクの贈呈等を行うことができた。

来年度の活動計画

「総合的な探究の時間」において,地域活性化や国際協力等に係る取組を進め,SDGsについての理解を深めていく。また,ESDの身に付けさせたい7つの資質・能力について,行動目標を明確に定めて習得させる。さらに,令和4年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,姉妹校である中華民国新北市立秀峰高級中学との交流が困難であった。令和5年度には,姉妹校との直接的な交流等を通した国際教育活動を中心に計画している。
国内外のユネスコスクールとの交流やネットワークの形成についても,情報の発信や相互交流ができるよう,他校の取組を参考にしながら推進する。