2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉

本校の活動テーマは「福祉と人権の町づくり」として,ESDを「いろいろな人とのつながりにより持続可能な社会を実現するための教育」と捉え,ESDの実践を通して主体的に社会と関わり,いろいろな立場の人と共同して問題解決を図る力を育てたいと考えている。

具体的には,「平和」「人権」「福祉」を柱に,①地域の文化遺産に係わる活動,②平和・人権に係わる活動,③福祉に係わる学習を行った。

① 地域の文化遺産に係わる活動

   学区には寺社や石碑などの文化財が多いが,現在,学区に住んでいる人の多くが学区外からの転入者であるため,学区の歴史を知らない人が少なくない。

そこで,学区全体から参加者を募り,11月23日(土),「操山史蹟めぐり」を行った。幼児から高齢者まで約480名の参加があり,地域交流や世代間交流の有意義な場を設定できた。

中学生は,参加者の受付やボランティアガイド,クイズ・抽選会の司会進行を行ったが,集団や社会における自分の発言や行動に責任を持ち,自分の役割を理解するとともに,ものごとに主体的に参加しようとする態度を育む場となった。

② 平和・人権・に係わる学習

第2学年の生徒は,5月24日(金)に広島で「平和研修」を行った。

平和公園で平和集会を実施するとともに,グループ別自主研修で平和記念資料館や原爆ドーム周辺を散策し,

自他の生命を尊重し,平和を願う心を育むことができた。

③ 福祉に係わる学習

第1学年の生徒は,様々な差別について調べ学習に取り組み,文化祭でポスター発表した。また,福祉体験学習(車椅子体験,アイマスク体験)にも取り組んだ。

11月19日(火),学区内の福祉施設等において「学区ふれあい体験事業」を実施し,他者の立場に立ち,他者の考えや行動に共感するとともに,他者と協力・協同してものごとを進めようとする態度を育む場となった。

来年度の活動計画

本校では,次年度も教育課程内外を通じて,知識の伝達だけに偏らず,学ぶことと社会とのつながりをより意識した教育を推進していくこととしています。

 これらの様々な活動の中で,基礎的な知識・技能を習得・習熟したり,実社会や実生活の中でそれらを活用したりしながら,自ら課題を発見し,その解決に向けて主体的・協働的に探究し,学びの成果等を表現し,更に実践に生かしていけるようにするなどのプロセスを通じて,これからの変化が激しい世の中を生き抜く力を子供たちに身に付けさせる場としていきたいと考えています。