2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

当校は「地域活性と国際理解」を柱としてESDに関わる活動を行った。ESDを将来、地域・国・世界を担う人材の育成に必要な教育と捉え、ESDの実践を通して、地域の良さや価値を理解しながらも、グローバルな視点を持った生徒の育成を目指した。具体的には1.国際交流に関わる活動、2.地域活性に関わる活動、3.人権に関わる活動を行った。

1.国際交流に関わる活動

①オーストラリア エメラルド高校との交流

9月には姉妹校提携しているオーストラリアのエメラルド高校の生徒が本校を訪問した。2週間、本校生徒の家でホームステイをしながら学校に通い、本校生徒にオーストラリアの文化を紹介したり、本校生徒との交流を通してなぎなた、茶道、書道などの体験をした。3月には本校からエメラルド高校の生徒の家に約2週間ホームステイをしながら学校に通い、オーストラリアの生徒たちに日本の文化を教えたり、オーストラリアの文化を学ぶ授業を受ける予定となっている。

②台湾 旗美高級中学校との交流

5月に台湾にある旗美高級中学校の生徒たちが本校を訪問した。コースによる特色を生かした授業、茶道などの日本文化を本校生徒と一緒に体験した。10月には旗美高級中学校と姉妹縁組を結び、修学旅行で本校から旗美高級中学校を訪問した時に調印式を行った。

③ブルガリア National School forPlastic Arts and Designとの交流

11月には岡山市の招待により来日した、ユネスコスクールのNational School for Plastic Arts and Designが本校を訪問した。その際岡山県の県北にあるユネスコスクール林野高等学校、真庭高等学校と共に、本校英語ユネスコ部の生徒が地域交流会を催しブルガリアの生徒たちに日本の昔遊び等を紹介し、文化交流を行った。

2.地域活性化に関わる活動

①プロジェクトIMO

「地域貢献」をテーマに、地域協働学習として、ライセンスコースの生徒たちが高倉地域の方々と田畑の耕作を行った。育てた作物は収穫祭で地域の方々と一緒に調理をして食べた。また、地域で困っていることなどを聞き、解決するためのお手伝いを行った。

②防災マップの作成

福祉コースの生徒が津山市役所を中心とした防災マップ作成のため市内の調査を行った。避難場所を確認するとともに、消火栓や避難誘導標識や街灯など災害時に必要となる情報をチェックした。収集した情報をもとに防災マップを作製予定である。

3.人権に関わる活動

日本ユネスコ協会連盟の鴨志田さん、カブール事務所長ヤマ=フェジェロさんと現地の寺子屋で学んで現在中学校をされているハニーフ=ハムタさんに来校していただき、本校英語ユネスコ部の生徒と交流をした。アフガニスタンの現状や「寺子屋運動」の現地での様子などを情報交換を行った。またその際に文化祭で集めた募金をアフガニスタンに寄付した

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「国際交流」「国際理解」「地域活性」を大きな柱として以下の活動に取り組んでいきたい。

①国際交流

オ―ストラリアにあるエメラルド高校と、さらには修学旅行で交流している台湾にある旗美高級中学校との交流を通して、他国の文化を知り、異文化を受け入れることのできる生徒を育成する。

②国際理解

寺子屋運動について調べ、世界の識字率の状況などについて調査をするとともに、発展途上国に学びの場を設けるための支援として、募金活動を行う。

③地域活性化

過疎化が進む地域に赴き、地域の方々との交流を通して地域に活力をもたらすことができるように貢献していく。

  上記の活動を部活道やコースの特色授業の中で取り入れていき、グローバルな視野を持ちながらも、地域に目を向け、地域を愛することができる生徒を育成して生きたい。