2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 食育, その他の関連分野

当校は「地域活性と国際理解」を柱としてESDに関わる活動を行った。ESDを将来、地域・国・世界を担う人材の育成に必要な教育と捉え、ESDの実践を通して、地域の良さや価値を理解しながらも、グローバルな視点を持った生徒の育成を目指した。具体的には1.国際交流に関わる活動、2.地域との交流に関わる活動、3.災害支援・感染症予防支援に関わる活動を行った。

1.国際交流に関わる活動

①オーストラリア エメラルド高校との交流

今年度は、新型コロナウイルスの影響で姉妹校提携しているオーストラリアのエメラルド高校との語学研修が中止となったため、エクセル特進コースの生徒がエメラルド高校の生徒とスカイプを使った交流授業を行った。

②台湾 旗美高級中学校との交流

オーストラリアと同じく、今年度はコロナウイルス感染拡大予防のため、語学研修が中止となったため、生徒会のメンバーの自己紹介を英語で行い動画を撮影し、旗美高校へ送った。このことをきっかけにリアルタイムで旗美高校とリモートで話をすることとなった。お互いの国で好きなものや、アニメや食べ物など様々な話をし交流を深めた。

2.地域の交流に関わる活動

①クリスマス感謝祭

地域の人々や保護者の方々などへの感謝を込めて、X’mas感謝祭を行った。松ぼっくりツリーや的当て、輪投げ、しおり作りなどの体験から、ゆず茶、みまいもケーキ、豚汁などの試食会など多くのブースを作り地域の方と交流した。吹奏楽の演奏やプロジェクションマッピング、イルミネーション点灯式など、地域の方に喜んでもらえた。

②プロジェクトIMO

「地域貢献」をテーマに、ライセンスコースの生徒たちが高倉地区の方が困っていることを解決する「お手伝い隊」として、庭掃除、トラクターでの耕運、黒豆・野菜収穫、公民館周辺清掃などを行った。また、育てた作物は、収穫祭で生徒たちが調理し、地域の方に振る舞った。また、サツマイモの販売も行い、購入して頂いた方に美作大学コースの生徒が作ったみまいもケーキもプレゼントした。

③「私の町のたからもの」展

長い歴史と伝統のもとに豊かに培われてきた地域の自然や文化や歴史を子どもたちに伝えるため、小中学生が自分たちの町を描き、本校の英語ユネスコ部が優秀な絵画を展示した。

④法福寺の透かし彫り欄間の修繕修復作業

地域の文化財を守るため、英語ユネスコ部と現代創造コースの生徒で法福寺に赴き、古くなってしまった透かし彫り欄間の修繕修復作業を行った。

3.災害支援・感染症予防支援に関する活動

①令和2年7月豪雨災害義援金の募金活動

生徒会が令和2年7月豪雨災害義援金の募金活動をアルネ津山店とマルイノースランド店の2か所で行った。この活動によって集まった義援金は日本赤十字社を通して被災された方々に送った。

②感染症予防対策のマスク作り

家庭クラブ委員と生徒会執行部の生徒を中心に、コロナウイルス感染予防のため、手作りマスクを60枚制作し、地域の方に配布した。型紙で生地を型どり・裁断し、ミシンを使って立体的なマスクに仕上げた。

③防災マップの作成

福祉コースが津山市役所を中心とした防災マップ作成のため、近隣を歩いて回った。この地域の10ヶ所の避難場所を確認するとともに、付近の消火栓や避難誘導標識や街灯など、災害時に必要となる情報を確認した。また、ひび割れたブロック塀や狭い道など、災害時に危険な可能性のある場所もチェックをした。

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「国際交流」「国際理解」「地域活性」を大きな柱として以下の活動に取り組んでいきたい。

①国際交流

スカイプなども使用しながら、オ―ストラリアにあるエメラルド高校と、台湾にある旗美高級中学校との交流を活発にし、他国の文化を知り、異文化を受け入れることのできる生徒を育成する。

②国際理解

寺子屋運動について調べ、世界の識字率の状況などについて調査をするとともに、発展途上国に学びの場を設けるための支援として、募金活動を行う。また、SDGs・ESDについての調べ学習を行い、

 

③地域活性化

過疎化が進む地域に赴き、地域の方々との交流を通して地域に活力をもたらすことができるように貢献していく。

 

上記の活動を部活動やコースの特色授業の中で取り入れていき、グローバルな視野を持ちながらも、地域に目を向け、地域を愛することができる生徒を育成して行きたい。