2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費

本校の取り組みは、授業および課外活動で実施しており、2005年からの「国連持続可能な開発のための教育の10年(ESD)」や2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえ、生徒が主体となって、教員が助言者・指導者として関わり実践している。また、現行の中学校の学習指導要領に今回から記載された、「外部連携」を実践し、大学・行政・地域・いろいろなボランティアと中・高共に学校独自に連携するなど精力的に取り組みを行っている。その連携に関しては、生徒が教えてもらい実践するといった受動的な活動だけではなく、連携から自分たちで組み、連携してくださる方々と双方向に議論を行い、現状のみならず未来を見据えて考える場を設定するようにしている。その中で、生徒自身が講師となり、活動することが、教育的に効果があることが、自校の研究により分かってきたため、地元の小・中・高・大学生や大人の方々に指導者・助言者として環境教育を企画・運営するなど、多種多彩に工夫を行い実践している。また、外部連携がキャリア教育の良い機会になると考え、いろいろな職業の方々と交流することを実践している。

中学
*1年生全員が『海の環境学習』10月27日(火)1日間を使って、松名瀬干潟で海の環境学習を行った。(三重大学・三重県・松阪漁協・ざっこclub・自治会等)
*3年生『エネルギー環境教育』①放射線学習:全員対象に3月に、専門家を招聘し、実施予定。(中原懇)

高校
*全コース高校1年生全員が、「海に親しむ」をテーマに、海の探究授業を行った。ここでは、海水の塩分濃度を課題として、実験を行い、レポートの作成方法や研究の仕方を学んだ。

*六年制4年生(高校1年生)全員が『秋の遠足』10月29日(木)を中心に、地元の旧宮川村(ユネスコエコパーク)の地域創生活動を実施している。

その他の主な活動
*部活動として科学技術部(部員42名)が、MieMu三重県総合博物館の大野館長・寺村先生の指導を受け、三重県津市美里での地質調査及びMieMuでの研究および発表を行った。

また、10年前より松名瀬海岸において環境省のモニタリング1000調査の関連として、継続的な干潟の生物調査、アサリの生育調査などを行なっている。また、人工林の荒廃の問題にも取り組んでいる。
*中部ESD拠点の総会にて発表および、東京大学主催の海洋教育サミットでの発表活動も行った。

来年度の活動計画

本年度はコロナ禍でいろいろ活動が制約された。次年度は、本年度及び昨年度実施した内容をブラッシュアップし、継続する。30前後の若手を中心に次年度は、新しい企画を創る。総合的な探究の時間として組み替える計画を立てている。その時間も活用して、実施していきたい。その際には、形式ばったものにするのではなく、自由度をもって、生徒および教員が試行錯誤する場面を多くとりたいと考えている。また、教員の授業、生徒会活動や松名瀬海岸の清掃活動等は学校全体で取り組んでいるが、遠足などの取り組みは、一部のコースで先行的に行っている。今後は広げていきたい