2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 貧困

本校は、「グローバルな視野をもって社会で活躍できる女性の育成」を学校理念として、ESDの学習・実践を通して、教育方針を達成することを目標とした。

 具体的には、国際理解・人権教育・伝統教育・ボランティアを柱に、①国際理解に係わる活動、②人権教育に係わる教育、③伝統文化についての学習、④ボランティアに係わる学習を行った。

           

①国際理解に係わる教育

 国際理解の第一歩として、外国語を学ぶカリキュラムを工夫しています。1年次では、少人数での英会話授業があり、2・3年次では韓国語・中国語・英会話の授業を展開している(選択制)。韓国語の習得に励んでいる生徒たちは、韓国のユネスコスクールに訪問し、交流を通してESDの実践について意見交換を行いました。(201812月)

 今年度は、アメリカ・中国からの留学生の受け入れを開始し、毎日の学校生活の中で、国際理解の教育に努めています。

 

②人権教育に係わる教育

 人権教育でも国際理解と女子教育をテーマとして取り上げました。「すべての人に教育を」を合言葉に、今年度も生徒会・ユネスコクラブが主体となってRoom To Readに取り組んでいます。学院祭とワンワールドフェスティバルで、成果をPRし、図書館を建てる運動について発表を行いました。

③伝統文化についての学習

本校では、自国文化の理解が、異文化を理解し尊重する態度・行動につながると考えています。本校は伝統文化の教育も大きな柱として取り組んでいます。とりわけ、和歌や俳句の授業は長く続く学校行事です。1年次の和歌の授業は、綿密な授業計画が作られ、生徒たちは自然に感性を開花させていきます。特に、宮中歌会始めには毎年全校生徒が様式にのっとって墨書し、和歌を詠進します。また、毎年2月に催される和歌披講会は、京都冷泉家の指導により、古式にのっとった和歌披講の作法を学び、秀歌を披講するものです。

 

④ボランティアに係わる学習

今年度はユネスコクラブのみならず、学校全体でもボランティア活動を通して地域に貢献している。今年度は、地元の商店街・地域の小学校の児童と協同し、朝のあいさつ運動をおこなった。また、夏季休暇中には本校のグラウンドにて「明浄夏ものがたり」と題した夏祭り・盆踊りをおこなった。本校の生徒も運営に参加し、地域の人々と協同して、運営をすすめた。近隣の児童生徒も多数来場した。その他、近隣の清掃活動や、献血の呼びかけ運動をおこなった。

来年度の活動計画

大阪ユネスコスクールネットワークの活動に引き続き参加し、ESDの理解と実践について理解を深めたい。特に本校教員の研修参加、あるいは校内研修を実施したい。そのうえで、学校全体でESDの実践に取り組んでいける体制を整えたい。

国際交流の面では、留学生と本校生徒と協同でESDの実践プロジェクトを作りたい。また31年度は、韓国のユネスコスクールからの教員・生徒の受け入れ、交流を実施する予定である。

地域貢献の面では、引き続き近隣との協同プロジェクト(あいさつ運動)を実施する予定である。