2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 人権, その他の関連分野

本校は、「より広く、より高く」を校訓とし、ESDを知識の習得や学校のみで行うものではなく、習得した知識をどの様に活用するのか、また地域と連携して行われる教育であるととらえている。ESDの実践を通して生徒の考える力、発信力の育成を目標とし、具体的には、国際理解・人権教育を柱にAIDSに関する教育、「AIDS啓発活動」を行った。

4月:生徒会執行部が行っている「エイズ啓発活動」を全校生徒に対してプレゼンした。内容は(1)本校のこれまでの取り組み、(2)AIDSHIVとは、(3)感染経路(性感染、血液感染、母子感染)、(4)検査について、(5)世界と日本のAIDSの現状について、(6)偏見と差別について、(7)児童労働とフェアトレードについて(8)まとめ、である。生徒会中心の活動であるが、本校の生徒であれば誰でも啓発活動ができることが本来の姿である。新入生にとっては新たな知識を得ることになり、2、3年生にとってはより理解を深める機会になった。

7月:国際協力体験プログラム(JICA中国主催)に2名参加。1泊2日の研修を通して、国際協力の大切さや開発途上国の現状について学び、その中で開発途上国へのかかわり方を考えたり、日常生活の中でどう行動につなげるか考え、他者と協力して問題解決に挑む力を養った。

11月:「しまね人権フェスティバル」において、生徒会が「一日人権擁護委員」を委嘱され、人権メッセージを発信。啓発ブース「AIDSについて一緒に学びませんか?」では、エイズの現状と基礎知識に関する展示やクイズを行い、エイズの豆知識をまとめた冊子を配布。

12月:世界エイズデーの12/1(日)、松江市保健衛生課および国際ソロプチミスト松江の方々と一緒にJR松江駅前で啓発活動を行った。通りかかる方々に「AIDSは治療できる病気です。もっとエイズのことを知りましょう」と声をかけながら、AIDS感染予防の啓発カード等を配布し、AIDSについて知ってもらい、偏見をなくし予防の基礎知識を広める機会とした。

2月(予定):出張講座依頼のあった1校(中学)へ訪問し、出張講義を行う。

AIDS/HIVに直面している人たちの生活が自分たちの生活にも関わっていることに気づき、自分に何ができるのかを考え、日々実践しているように思う。AIDS啓発活動をきっかけに様々な人権・貧困問題等にも目を向け、自ら行動することの大切さを学び、発信力を養うことにつなげていきたい。

来年度の活動計画

①市内小中高等学校へのAIDS啓発出張講座:市内各校へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があった学校へ出張する。

②市内公民館、成人向けのAIDS啓発出張講座:市内公民館等へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があったところへ出張する。またボランティアフェスティバルなどのイベントへ積極的に参加し、広く市民へ啓発活動を行う。

③国際協力体験プログラム参加(JICA中国主催):国際協力の大切さや開発途上国の現状を理解する。その中で開発途上国へのかかわり方を考えたり、日常生活の中でどう行動につなげるか考え、他者と協力して問題解決に挑む力を養う。

④世界エイズデーでの啓発活動:AIDS予防の啓発カードやレッドリボンを製作。JR松江駅で各種団体と一緒に配布する。