2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育, 貧困
1)生徒発信で創る地域ESDのカタチ
生徒が学習・経験した内容を、校内や校外で積極的に発信している。地域の小中学校での出前授業により、生徒発信で、本校周辺地域へのESDの普及を努めている。
2)当事者の立場に寄り添う力を育てる
様々な実践の中で出会う当事者の方の声を聞くことで、その人の立場にたって考える力を育てることを目標としている。
3)課題探求型授業の実践
実践において、生徒自らがテーマを設定し、そのテーマに沿って探求することを中心としている。地域における課題や自分自身が直面する課題について、考えを深めることにつながっている。
具体的な実践としては、①1年次「産業社会と人間」、②3年次「課題研究」、③さまざまな自主活動などにおいて、人権、福祉、国際協力などに係わる学習を行った。
①1年次「産業社会と人間」における学習
生徒が社会や地域の課題に関心をもち、その中で感じた様々な疑問を自ら解決する「探求型授業」を実施した。具体的には、生徒の興味関心や進路に関係の深い、「いのち」「野宿者支援」「国際協力」「福祉」「子ども」、「ジェンダーとメディア」、権利について考える「ライツ」、地域おこしを考える「松原おこし」などジャンルに分かれて学習を行った。課題に対して生徒がどう考えたか、また、結論として出された解決策については、ジャンルごとに発表会を行い、全体で共有するとともにさらに学びを深めた。
②3年次「課題研究」における学習
生徒一人ひとりがテーマを設定し、課題解決に向けて、自分の考えを発信することが主なねらいである。各テーマについて文献研究を行ったり、専門家などにインタビューを行ったりして、自分の考えを深めていく。年間を通して論文を書き、1月の発表大会では15分間の発表を行う。
③さまざまな自主活動における学習
広島で平和学習を行う「ピースワークショップ」やアジアの国へ行き、現地での交流を通して、その国の課題や自分自身について知る「スタディツアー」、先輩が新入生の手助けをする「ピアカウンセラー」、HIV/AIDSをテーマに命の大切さについて高校生が伝える「るるく」等の活動を行っている。
来年度の活動計画
1年次:産業社会と人間「テーマ別学習(例:福祉、HIV、多文化共生、性的マイノリティなど)およびグループ発表」
2年次:海外研修旅行(韓国)に向けた事前学習
3年次:課題研究「テーマ別学習(生徒一人一人が課題を設定し、文献研究やインタビュー、施設訪問などを行う。その成果を論文にまとめ、発表する。)」
ワールドウォッチング(学校設定科目)(国際協力、世界の子どもの貧困、フェアトレードなどについての学習、および地域の小学校への出前授業)
国際交流部(他のユネスコスクールとの交流や地域の小中学校への出前授業)
ピースワーク(広島への平和学習、校内発表、地域の小中学校への出前授業)
るるく(HIV、エイズについての啓発活動)
LHRでの活動(障がいや部落問題についての学習)
上記の活動にはあげていないが、各授業などにおいても、ESDの視点から各課題解決に向けた学習を多く取り扱っている。