2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 貧困

本校は、総合学科であることを生かし、ユネスコスクールとして様々なESDの取り組みを実践している。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「優しいチカラ」を育むことを目標とした。1学年の必修「産業社会と人間」という授業では、多文化、子ども、障がい、フェミニズムの3つのジャンルに分かれ、教科横断型学習に取り組んだ。例えば、多文化ジャンルでは、NPOトッカビ

やMinami子ども教室と連携し、日本で生活する外国にルーツのある方々の生活や思いについて知り、自分たちがよりよい社会を作るために何ができるかを考え発表した。3年生の必修科目「課題研究」では、3年間の学びの集大成として、生徒一人一人が決めたテーマについて、1年をかけて研究した。例えば、子どもの居場所づくりについて研究した生徒は、西成チャイルド・ケアセンターや子どもの里を訪れ、支援に携わる人と出会い、思いを発表大会で発表することができた。また、本校では週に2時間あるロングホームルームで、3年間を通し人権学習に取り組んでいる。2年生では、「人権のつどい」で多様な性、部落問題、在日外国人、障がいの4つのジャンルに分かれ、聴き取りなどを通して学習し、自分たちの思いをプレゼンした。また、韓国の高校とオンラインで交流し、お互いの学校紹介をしたりポップカルチャーについてプレゼンテーションをしあったりすることができた。

来年度の活動計画

上記に記した本校が大切にしている活動を継続しながら、コロナ禍で中止を余儀なくしていた海外での国際交流の活動を再開し充実させていきたい。特に、2年次では、毎年秋に実施していた韓国への海外研修旅行を実現したい。現地での高校交流や、体験別学習(キムチづくり、ホームステイ、テコンドー体験、幼稚園交流)を通して、生徒たちが本物との出会いから学ぶ体験を計画したいと考えている。

また、本校が1999年から実施している海外スタディ・ツアーを来年度の春に実施したい。8泊9日間で、現地の村にホームステイをしながら、その国の文化や生活にどっぷりとつかり、人を通してその国や、世界の課題を知るという経験ができるようにしたい。また、帰国後には地域の小中学校で出前授業をしながら、自分たちの体験を語り伝える活動もしていきたい。