2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育

本校ではこれまで、アートマイル(国際交流壁画共同制作プロジェクト)や健康と福祉についての学習を通して、SDGs2030達成の担い手づくりに取り組んできた。

今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の予防を考慮し、屋内での密な状況での活動を可能な限り避け、新たに屋外での活動を中心に据えた取り組みを開発し、その活動を通して本年度ならではのSDGs2030達成の担い手づくりを推進していきたいと考え、計画をした。

○ グリーンカーテンをつくろう!(活動時期:6月~10月) 『関連するゴール』⑬気候変動に具体的な対策を

・ SDGsについて、調べ学習を実施した。グループごとに深めるゴールを決め、それに向けた世界の取り組みや、課題などをまとめ、理解を深めた。また、世界の諸問題に目を向ける学習を通して、SDGs達成を目指す必要性を学んだ。

・ ゴール⑬の気候変動への対策として地球温暖化に注目し、パッションフルーツ、キュウリの苗を育て、グリーンカーテンづくりを行った。

 金魚を飼育しよう(活動時期:10月~) 『関連するゴール』:⑭海の豊かさを守ろう・⑮陸の豊かさも守ろう

・ 自然や生命の尊さを体験的に学ぶために、学校の池を整備し、金魚を飼育した。

・ 生徒たちが中心となり、必要な世話や手入れを考え、えさやりや清掃の当番を決めた。毎朝の当番活動に責任を持って取り組んだり、少しずつ大きくなる様子を見て喜ぶ様子が見られたりするなど、自然や他の生命を慈しむ精神を養うことが出来た。

○ 限りあるエネルギーを有効に!そして、クリーンに!(活動時期:12月~3月) 『関連するゴール』⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに

・ 自分たちの生活と直接的に関わるエネルギー問題について調べ学習を行い、昨今の課題や、それに対する改善策などを考えた。

・ エネルギーを使わない生活様式や有効活用する仕組み、文化を学習するために、リトルワールドを訪問した。各国と日本との生活様式を比較することで、自分の生活様式を見つめなおすきっかけとなった。

・ 訪問後、各班での気づきや学びをまとめ、学級内で共有した。また、毎日の生活でのエネルギーの使い方を見直し、ゴール⑦の達成に向けて、小さなことでもできることから始めていく意識を高めた。

○ オリジナルポロシャツを作ろう(活動時期:2月~3月) 『関連するゴール』:⑫つくる責任 つかう責任・⑯平和と公正をすべての人に

・ フェアトレードについて調べ学習を進める中で、自分たちにできることを具体的に考えた。

・ フェアトレードコットンを用いたオリジナルTシャツの製作を実施している会社に依頼し、オリジナルポロシャツの製作に取り組んだ。

・ 今年度学習してきたSDGsや世界の諸問題の解決を願ったデザインを生徒たちが考え、実際に自分たちの案が製品として形になることを通して、生産者の苦労や達成感の一端を学ぶことができた。

○ 学校に農園をつくろう!(活動時期:通年) 『関連するゴール』:⑫つくる責任 つかう責任

・ 世界の食糧事情や危機について学習し、SDGsのゴール⑫をテーマとして学習を進めた。

・ 校庭の使用されていない場所を整備し、農園(花壇や畑)を作った。また、本校の環境下で栽培可能な世界の花や作物を調べ、栽培活動を進めた。

・ 開花したものを押し花やしおりにしたり、作物を収穫したりすることを通して、生産者の喜びや苦労を知った。

・ 「食品ロス」や「貧困の解消」等の諸問題に視野を広げ、つくる責任とつかう責任について考えを深めた。

○ フェアトレード名古屋に参加しよう!(活動時期:9月~3月) 『関連するゴール』:⑯平和と公平をすべての人に

・ フェアトレードについて学習し、SDGsのゴール⑯をテーマとして学習を進めた。

・ フェアトレード製品について理解を深め、フェアトレードタウン名古屋に参加した。この活動を通して、すべての人が平等で豊かな生活を送るために必要不可欠な適正な取引方法や行動等を体験的に学習した。

・ さらに多くのフェアトレード製品や草花、作物を知るために、名古屋港ワイルドフラワーガーデンブルーボネットを訪問した。また、栽培した草花を用いたハーバリウムの製作や、収穫した作物を調理して実際に食べてみることを通して、ゴール⑫への意識も高めることができた。

・ 学校内や地域に向けてフェアトレードについて発信することにより、世界の諸問題の解決に向けた意識の高揚を図るとともに、地域社会の活性化を目指すことができた。

来年度の活動計画

今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より実施を見送ったが、来年度は以前より取り組んでいたアートマイルを再度実施したいと考えている。また、二年生ではSDGsの開発目標である「環境」に関わる学習を進めていく予定である。夏に行う野外教育活動(宿泊行事)に向けて、環境問題に関心をもたせ、自分たちにできる具体的な行動を考えさせる予定である。