2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 人権, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

1.活動の概要

本校では、生徒の主体性を育てるために,総合的な学習の時間において、自分たちで課題を設定して解決に向けて追究する活動を行っている。この活動では、年間カリキュラムの中に,「課題設定→追究計画の立案→追究活動→まとめ→情報の発信」というプロセスを設定し、生徒が主体的に実践に取り組めるようにしている。この活動ではESDの視点に立って授業の改善を行っている。また、生徒の地域社会の役立に立つために進んで行動したいという思いを育て、地域の施設や人材の活用,地域の方々との交流,地域貢献活動等を設定し,地域社会に主体的に生きる生徒の育成を目指している。2022年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、予定していた活動が十分には実施できなかったが、そうした中でも検討を重ね、実施可能な活動を模索しながら活動に取り組んだ。

①(1年)

 「SDGsについて知ろう~新聞切り抜き作品の作成を通して~」というテーマをもとに、興味をもった持続可能な開発目標について、新聞を切り抜きながら追究を行った。個人の追究課題を探究していくなかで、同じ開発目標を調べている仲間との意見の交換により、考えが深まった生徒が多い。なお、情報発信に関しては、次年度の職場体験などで地域との連携を図りながら、活動していく予定である。

②豊かな海を守るためにできることを探して実践する取組」(2年)

SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」を達成するために私たちにもできることはないかというテーマを掲げ、追究課題を設定した。個人での調べ学習だけでなく、海で問題になっているマイクロプラスチックを削減するために企業や大学生が行なっている取組について、実際に講演会に講師として招いて教えてもらう活動を行った。自然教室では、美浜の海岸の清掃活動を行い、多くのごみを集める中で問題の深刻さを実感し、問題解決のために自分たちの生活を見直そうとする意識を高めることができた。

 

③(3年)

「SDGsを知ろう」というテーマを掲げ、1、2年生で培ってきたSDGsの知識を活用し学習した17の目標から、関心のある目標を選択し個人の追究課題を設定した。修学旅行では、個人の追究課題をもとに調査したい項目を考え、班別研修を行った。それぞれの企業などのSDGsの取組を学習し、自分達の地域や学校生活でできることはないかを考え、まとめ学習を行った。それを学級・学年で共有し、文化祭で全校に発表した。個々の追究を通して、自分たちが地域や学校で協力できることを学び、学校全体に提案することができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

<活動計画> 

本年度の活動を振り返りながら、反省点などを生かし活動を進めていく予定である。来年度も3学年一貫の大テーマを「共により良く生きる」とし、各学年で個別のテーマを設定する。3年生では「みちをひらく」を目標とし、地域への愛着をさらに高め、よりよい地域を創造していくために積極的に社会に参画していこうとする生徒の育成を目指す。2年生では「ともにいきる」を目標として地域への愛着をもち、地域のために自分にできることを考えて実践していこうとする生徒を育成する。そして、1年生では「地域とかかわる」ことを目標とし、前林中学区の「ひと・もの・こと」に関わる追究活動を通して、地域への愛着をもつ生徒を育成する。このようなそれぞれの学年の目標をもち、来年度は以下に示したカリキュラムをもとに実践していく予定である。