2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 健康

本校では、生徒の主体性を育てるために,総合的な学習の時間において、自分たちで課題を設定して解決に向けて追究する活動を行っている。この活動では、年間カリキュラムの中に,「課題設定→追究計画の立案→追究活動→まとめ→情報の発信」というプロセスを設定し、生徒が主体的に実践に取り組めるようにしている。この活動ではESDの視点に立って授業の改善を行っている。

また、生徒の地域社会の役立に立つために進んで行動したいという思いを育て、地域の施設や人材の活用,地域の方々との交流,地域貢献活動等を設定し,地域社会に主体的に生きる生徒の育成を目指している。

2020年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、予定していた活動が十分には実施できなかったが、そうした中でも事件等を重ね、実施可能な活動を模索しながら活動に取り組んだ。

①新聞記事を通して社会や世界について考える学習(1年)

新聞の切り抜き作品の制作で大切な『人の興味・関心をひきつけるための工夫』に気をつけて制作を行った。また、完成した作品を利用して各学級で新聞の切り抜き作品づくりを通して学んだことを発表する場を設けた。聞く人に何を伝えたかったのかを明らかにし、工夫をしたことや苦労したことを話すことができた。作品を指さして聞く人を注目させ、「〇〇について、どう思いますか?」のように聞き手に疑問を投げかける発表の仕方も見られた。また、実況中継のように、発表する途中で聞いている人にインタビューをするというハイレベルな発表の仕方もあった。

1年新聞の切り抜き

 

②新型コロナウィルス感染症に対応した取組(2年)

コロナウイルス感染防止の活動として、不足していたマスクづくりの活動を行った。マスクの買い占め、転売など社会問題になっていたこともあり、現実社会に目を向けることができた。また、それに対して自分たちができることを考え、地域の高齢者にマスクを作って、寄付しようということになった。マスクづくりの活動では、使ってもらう人のことを考えて取り組むことができた。また、自分たちの活動が、地域貢献につながるという実感を得ることができた。

2年マスクづくり

 

 

 

 

 

③地域が抱える課題を捉えて地域に貢献する活動(3年)

地域への貢献活動というテ―マで、自治区の区長さんと話し合いをしながら、これまで育ててもらった地域への感謝を行動で表す活動を計画した。自治区をPRする動画を作成し、地域の清掃活動を行う計画などを生徒達から自治区長に提案した。本番当日、生徒たちは、各自治区に分かれて清掃活動、看板作りなどを行った。こうした体験を計画し実行することで、地域の一員であることを自覚し、自ら行動する力を身につけ、社会で活躍できる力を育てることができた。

3年地域貢献3年地域貢献

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

令和2年度、本校は豊田市未来都市推進課が企画する「SDGsパートナー」事業に登録し、豊田市及び企業と連携したSDGs普及啓発のための取組を進めることになった。
令和3年度は、本年度取組んだ新聞切り抜き作品作りを通した社会的課題に関する学習や地域と連携した体験的な学習を継続するとともに、この「SDGsパートナー」の機能を活用した学習活動を構想していく予定である。