2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「京の智から地球の智へ」を活動テーマとして、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、将来的に世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材の育成に取り組んだ。

〈活動内容〉

①ICTを活用して、海外連携校である中国・西安交通大学附属中学、フランス・ヌヴェール高校、韓国・ハンヨン高校とオンラインでお互いの国の言語や文化について交流した。

②企業等のグローバルな視座と知見に触れることによって、グローバル人材として求められる幅広い教養と深い専門性を身に付けることを目的とした「グローバル・キャリアパス・プログラム」を実施した。連携先は、京都青果合同株式会社、株式会社松栄堂、株式会社岡墨光堂、株式会社片岡製作所であった。

③株式会社片岡製作所の海外事業所の協力のもと、「海外オンライン・インターシップ」を実施した。現地の社員から各国の紹介や海外における事業展開について説明を受け、参加生徒による現地社員へのインタビューを行うことで、グローバル人材に必要な資質・能力の育成や異文化理解を促した。

④5つの大学の教員による全7回の探究について学ぶ京都府立高校共通履修科目「スマートAP」に希望者が参加した。参加者は、大学レベルの知の探究に必要なリサーチスキルを学ぶとともに、グローバル人材の基盤となる論理的・批判的な思考力と多文化協働力を身につけた。

⑤「総合的な探究の時間」では、複数の大学・企業と連携をしながら、1年次は京都の歴史的価値の再発見、2、3年次は、価値観の対立するグローバルな課題をテーマとした探究活動を行うことで、未来を生き抜くための新しい価値創造に挑戦した。

⑥第2外国語の必修授業(専門学科のみ)は、中国語、韓国語、フランス語を母語とする教員が担当し、各言語およびその文化について学び、多様な文化的背景を持つ人々と協働するための態度を育成した。

来年度の活動計画

本年度にも実施した以下の活動を継続する。

①海外連携校(中国・韓国・フランス)との交流

②「グローバル・キャリアパス・プログラム」の実施

③「海外オンライン・インターシップ」の実施

④京都府立高校共通履修科目「スマートAP」への参加

⑤複数の大学・企業と連携を密にした質の高い「総合的な探究の時間」の実施

⑥第2外国語の必修授業(専門学科のみ)と関連して、海外との交流機会を確保

※来年度は、韓国での海外インターシップを実施予定。

上記の活動を実施して、「歴史をとおして世界を俯瞰する力」、「多様な文化的背景を持つ人々と協働する力」、「科学的に思考・吟味する力」、「新たな価値を創造する力」、「課題解決の枠組みをデザインする力」、「困難な状況を突破する力」を育てていきたい。