2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「わたしがすき あなたがすき みんなかがやく旭竜っ子の育成」を学校教育目標とし、ESDを学校づくりの一つの柱として指導の重点に位置付け、自分と地域との関わり方と未来を考える力の育成を目標とした。

具体的には、障害者福祉、高齢者福祉、地域の歴史学習を柱に、①ユニバーサルデザインに等に関する調べ学習、障害者体験に関わる活動、②「福祉のまち・旭竜」を意識し「地域での支え合い」をテーマにした高齢者福祉に関わる学習、③地域の歴史文化遺産に触れたり、調べたりする地域の歴史学習に関わる活動に取り組んだ。

①   ユニバーサルデザインに等に関する調べ学習、障害者体験に関わる活動

  「障害者福祉」を中心にして学習を行った。ユニバーサルデザインについての調べ学習を行い、身の回りにあるユニバーサルデザインの取組について知ることができた。アイマスク体験、高齢者体験、車いす体験などの体験学習に取り組む中で、体が不自由な方の思いに気付き、よりよい社会にするために自分たちができることは何かを児童一人一人が考えることができた。

②   「地域での支え合い」をテーマにした高齢者福祉に関わる学習

「福祉のまち・旭竜」を意識しながら、「地域での支え合い」をテーマに学習に取り組んだ。地域にある介護付き老人ホームを訪問し、歌や手品などの出し物を披露したり、昼食の配膳の手伝いをしたりすることができた。認知症予防のための交流場所を訪問し、レクリエーションをともに楽しんだり、地域のボランティアの手伝いをしたりした。交流を通して助け合いの大切さを学び、自分も役に立ちたいという思いをもつことができた。地域の方がつながりを深めていこうとされていることに気付き、地域の中で身近な人のために自分は何ができるかを考えることができた。

③  地域の歴史的遺産に触れたり、調べたりする学習

高島中学校区の史跡について郷土史家の先生の協力のもと学習を進めた。1回目は旭竜小学校区に残る史跡(備前八幡宮など)を巡り、2回目は、範囲を広げて高島中学校区の史跡や神社(賞田廃寺跡など)を巡った。児童は、実際に史跡などを見ながら説明を聞くことで、昔の人々の暮らしに思いを馳せ、地域の歴史について学びを深めることができた。さらに学区の方のふるさとに対する思いや今後の展望を聞くことで自分なりの地域に対する意見や感想をもつことができた。これらの活動を通して、地域の歴史・文化への理解を深めるとともに、地域の宝を守り引き継いでいこうとする思いを深めることができた。

来年度の活動計画

○みんなにやさしい町 ~旭竜学区~

〈車いす・アイマスク〉4年生

・福祉について調べたり,体験活動をしたり,調べたことをまとめて発表したりすることを通して,自分のできる範囲で福祉活動を実践していくことができるようにする。

○みんなにあたたかい町 ~旭竜学区~

〈高齢者との交流〉5年生

・お年寄りとのふれあいを通して,お年寄りをはじめとした社会的弱者への理解を深め,自分にできることを考えることができるようにする。

○美しい郷土,未来へつなげ

〈歴史探検〉6年生

・高島中学校区の歴史遺産についての講話を聞いた後、地域にある史跡を実際に見学したり、調べたりすることで,豊かな歴史をもつ旭竜学区のすばらしさに気付き,これからの地域をつくる担い手であるという自覚をもてるようにする。