2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「家庭や地域の人々とともに児童を育てる」を学校理念として、ESDを家庭や地域社会との連携を深め、児童が未来の日本社会や郷土を支える力を育む教育活動として捉え、ESDの実践を通して、友だちや地域の人々と協働して課題解決を図る力の育成を目標とした。具体的には、SDGs4、SDGs11、SDGs17を目標に、総合的な学習の時間を柱に各教科と関連させて取り組み、①地域遺産学習、②防災学習、③読書活動を行った。

①地域遺産学習(SDGs11)

5年生の総合的な学習の時間「倉永ふるさと再発見」では、校区にある史跡やその由来を調べ、調べたことを身近な人に説明・紹介する活動を行った。校区には、様々な史跡が残っており、それらの由来や価値について地域の方々とともに現地を巡り、調べ活動を行った。その後、校区にある史跡の素晴らしさを全校児童に伝える活動を行った。

②防災学習(SDGs11、SDGs17)

5年生の総合的な学習の時間「災害に強いまちづくり」では、自然災害や防災の知識を学ぶとともに、校区の危険箇所や避難場所を見て回ったりする活動を行った。また、避難訓練では、5年生が全校児童に向けて防災について分かりやすく説明する活動も行った。

③読書活動(SDGs4、SDGs11、SDGs17)

「仲間・家族・地域とつなぐ読書活動」をテーマに読書活動に取り組んでいる。

「仲間とつなぐ読書活動」では、縦割り学年でペアになり読み聞かせ活動をしたり、本の帯やポップを全校児童が作成して大賞を決める、読書祭りを行っている。

「家族とつなぐ読書活動」では、毎月第一土曜・日曜日は「家族読書の日」として、親子で読書を楽しむ日としている。読んだ本の感想を親子それぞれで読書カードに記入し、集約したカードをもとに「家族読書の日便り」を全家庭に配布している。

「地域とつなぐ読書活動」では、校区にある公民館や福祉施設を訪問し、児童が読み聞かせ活動を行っている。また、近隣の幼稚園や高等学校とも連携して互いに読み聞かせ活動を行っている。

 

来年度の活動計画

次年度も「地域遺産学習」や「防災学習」、「読書活動」を中心に取組を進めていきたい。子どもがまちづくりに参画・貢献する力や態度を身に付けるための教育より一層推進していく。そのために、SDGs4、SDGs11、SDGs17を目標に、他学年にも「地域遺産学習」や「防災学習」を広げ、社会とつながりながら主体的に学び、行動するカリキュラムの充実を図る。

また、「読書活動」においては、教育活動の中心として総合的な学習の時間だけでなく、教科指導においても日常指導においても読書を中心として、活動の充実を図っていきたい。そのために、カリキュラムの見直しを行い、共通理解・共通実践をしていく。家庭や地域、行政と連携して充実を図り、さらに発展したESDに取り組んでいく。