2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「家庭や地域の人々とともに児童を育てる」を学校理念として、ESDを家庭や地域社会との連携を深め、児童が未来の日本社会や郷土を支える力を育む教育活動と捉え、ESDの実践を通して、友達や地域の人々と協働して課題解決を図る力の育成を目標とした。

具体的には、総合的な学習の時間を柱に各教科と関連させて取り組み、①「福祉・ボランティア」に係わる学習や学校行事②「読書活動」に係わる活動を行った。

①  「福祉・ボランティア」に係わる活動

4年総合的な学習の時間「日本の伝統文化を知ろう」では、日本の伝統行事や郷土の伝統行事を調べ、行事にはそれぞれ由来や人々の願いが込められていることを知った。その後、地域の人の協力を得て、ミニ門松づくりを行った。作った門松は校区にある7つの高齢者施設を地域の人とともに訪問し、作った門松を贈った。

5年総合的な学習の時間「倉永ふるさと再発見」では、校区にある史跡やその由来を地域のGTから聞き、実際にGTとともに史跡を巡った。校区には様々な史跡があり、それらの価値や素晴らしさに驚いた。その後、これらの史跡の素晴らしさを他の学年の人達にも伝えるために縦割りグループで校区の史跡を巡る「倉永スタンプラリー」を行った。倉永スタンプラリーでは、全職員と保護者ボランティアも加わり、5年生の児童が史跡の説明を行った。

6年生総合的な学習の時間では「倉永スマイルプロジェクト」で校区の課題を調べ、自分たちの校区を住みやすい、思いやりのあるところにするための手立ての一つとして、地域の人達の協力を得て、一人暮らし訪問を行った。

②   「読書活動」に係わる活動

本校では、3つの読書活動を行っている。「なかまとつなぐ読書活動」「家庭とつなぐ読書活動」「郷土 大牟田とつなぐ読書活動」である。

「なかまとつなぐ読書活動」では、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生の児童がペアとなり、学期に一回、朝の読書の時間に片方の学年が読み手となり、もう片方が聞き手となって読み聞かせを行っている。

「家庭とつなぐ読書活動」では、毎月第一土曜・日曜日は「家族読書の日」として、親子で読書を楽しむ日とした。読んだ本の感想を親子それぞれで親子読書カードに記入し、月曜日に提出してもらう。その後、集約したカードをもとに「家族読書の日便り」を管理職が作成し、全児童の家庭や地区公民館に配布している。

「郷土大牟田とつなぐ読書活動」では、5年総合的な学習の時間「絵本作家 内

 田麟太郎先生に学ぼう」を行っている。内田麟太朗先生の本にふれ、作品の魅力

 に気づき、絵本に込められた先生の思いや願いを、先生のエッセイを読んだり、

 知人の方から話を聞いたりして考えている。考えたことをグループごとに模造紙

 にまとめ、倉永読書通りに掲示している。

来年度の活動計画

来年度も「福祉ボランティア」と「読書活動」を中心に取り組みを進めていきたい。「読書活動」では、今まで本校は子ども達の読書活動を発信するために各学年の児童がコミュニティセンターで読書に関する発表や図書委員会が地域公民館や高齢者施設で出前読み聞かせを行ってきた。今年は幼稚園にも出かけ、出前読み聞かせを行った。来年は他の小学校にも出かけ、読書の楽しさを伝える取り組みを行っていきたい。

また、「福祉ボランティア」では長年、中学校校区でペットボトルキャップ回収を行っているので、この活動を校区にある高等学校とも連携した取り組みに広げていきたいと考えている。