2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 食育

本校は、「家庭や地域の人々とともに児童を育てる」を学校理念としている。ESDを「家庭や地域社会との連携を深め、未来の日本社会や郷土を支える力を育む教育活動」と捉え、ESDの実践を通して、友達や地域の人々と協働して課題解決を図る力の育成を目標としている。具体的には、DGs11「住み続けられるまちづくりを」、SDGs17「パートナーシップで目標を達成しよう」を中心に、①減災・防災に係る学習②環境に係る学習③地域の文化遺産に係る学習を行っている。

①減災・防災に係る学習(地球市民および平和)

5年生「災害に強いまちづくくり」では、自然災害の現状を知り、自分や地域の人を守るために必要なことや地域が一体となって安全確保ができるようにするためには、自分たちに何ができるか考えて実践できるようになることをねらいとしている。市防災危機管理室の方の話を聞いたり、防災センターに行って地震体験をしたりして、災害の怖さや命を守る行動を理解し、自分にできることを実践していこうという気持ちを育てることができた。

②環境に係る学習(持続可能なライフスタイル)

4年生「隈川たんけん隊」では、指標生物の採取やCOD検査による実験等を通して得た情報をもとに、地域の川の環境について考え、川をはじめとする地域自然を大切にしていこうとすることをねらいとしている。この学習を通して、川の原点である森や川が流れ込む海についても取り上げ、自分にできることを実践していこうとする意欲を高めることができた。

③地域の文化遺産に係る学習(文化遺産の尊重)

5年生「ふるさと再発見」では、校区にある史跡やその由来を地域の方々と現地を巡り、地域の人が史跡を大切に守ってきた思いや地域を大事にしようとする願いを知り、自分たちにできること考えることができるようになることをねらいとしている。地域の方との交流を通して、地域の人々が地域の史跡を守り継承してきたことにも触れ、自分たちの地域への誇り、愛着を育てることができた。

来年度の活動計画

次年度も「防災学習」、「環境学習」、「地域遺産学習」を中心に取組の充実を図りながら進めていく。

4年生 「ゴミ減量作戦」(環境)、「隈川探検隊」(環境)、「給食探検隊」(食育・環境)

5年生 「災害につよいまちづくり」(防災)、「ふるさと再発見」(地域遺産)

6年生 「私たちにできること」(福祉)、「未来をみつめよう」(世界遺産)

また、全校で取り組む防災学習にも取り組んでいきたい。子どもたちが地域の方とともに、地域やまちづくりについて考え、参画・貢献する力や態度の育成を図っていく。

次年度に向けて、再度カリキュラムの見直しを行い、育成する資質・能力を共通理解して、共通実践できるようにする。社会に開かれた教育課程として、地域や行政を巻き込みながら、連携し、さらに発展したESDに取り組んでいく。